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第9回『楽しい事だけやってても仕事にならない!?』

2007年11月29日

チームづくりレシピ

先日、ある研修の後で上司と部下のこんなやり取りがありました。

部下 「売りたい物を売る事で、率先して楽しんで仕事ができるし、より良い成果がでるんだと思いました。これからは売りたい物を売っていこうと思います。」

上司 「いやいや、売りたいものだけ売るんじゃなくて、会社として売らなきゃならない商品も売ってもらわないと困る」

対立しているようですが、これはもちろんどちらも正しいのです。

楽しんでやるから本気でやるし、時間も忘れて頑張る事もある。だから良い成果にもつながる。しかし会社として成り立つためにはきちんと「やらなければならない事」をやる必要があります。この2つの正しい事を対立させてしまうと、どうしても上司の理論、会社の理論が勝ってしまい、せっかくの気づきが消えてしまいます。かと言って、本当に売りたいものだけ売られても会社として困ってしまいます。これはどのように解決したら良いのでしょう?

自分が仕事を楽しんで出来るようにすることで、仕事の成果が上がるのは間違いありません。しかし、楽しんで仕事をするというのは仕事で楽をしようだとか手抜 きをしようという事とは全く違います。楽しんでやっているからこそ仲間で分かち合う苦労までも楽しめるようになり、苦労して成し遂げるからこそ達成感を感 じるわけです。逆に楽をしていたら達成感を感じる事は無いでしょう。

会社としては社員に苦労を乗り越えて大変な仕事を成し遂げてもらいたい。そして社員は仕事にやりがいや達成感を感じたい。この2つはとても上手くかみ合うはずですが、そのために大事なポイントが上記の問題の答えでもあります。

つまり、「会社として売らなきゃならないもの」を「社員が売りたいもの」にする事です。これには売らなきゃならないものに売りたい物をかけ合わせたり、実は売らなきゃならないものを売る事がとても自分のためになるという事を理解したりと色々な方法がケースバイケースであり得ます。

「売らなきゃならないもの」=「売りたいもの」にするための意見交換、ワークショップなどをきちんと社内で行う事がそれぞれの組織に応じた答えを見つけるために重要です。そうする事できっと社員が仕事に充実感を感じ、また会社としても成果を上げるという状態に近づいてゆく事でしょう。

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