|
 |


日本には元々個よりも集団を尊重する文化背景があります。たとえば、名前の順番も家族の名前を表す「姓」が先にきて、そのあとに個人の名前である「名」がくるという順番です。「村八分」の考え方も集団のルールに反したものはその集団から排除されるというもの。「空気を読む」というのも人の集まった場ではその集団の意図を言葉を解さないコミュニケーションで読み取り、それに合わせるということ。
これらの考え方は一見チームを機能させる上で有利なことのように見えますが、実はマイナスの効果を与える場合もあります。
欧米の企業でチームビルディングが広く取り入れられてきた背景のひとつには80年代に業績を伸ばしてきた日本企業から学ぼうという考えがあります。欧米企業に比べ、明らかに会社・組織に対する所属意識の高い日本企業が好業績をあげているのを見て、集団に対する帰属意識が企業の業績につながると考えたのです。
しかし皮肉なことにその後の日本ではバブル後の低迷期を経て、欧米型の成果主義を取り入れ始めます。
そんな時代背景の中欧米で発達してきたチームビルディングの考え方ではまず個が尊重され、その多様な個を組み合わせた集団をチームとして機能させてゆきます。
従来の日本型の集団帰属意識では集団と個を天秤にかけて「個の尊重」という要素が軽視されているため、多様な価値観や情報があふれる現代の日本ではなかなか機能しづらくなっているのです。
日本の文化が元々持っている良さを活かしながら、個を尊重するチームビルディングが今の日本の社会には必要です。
|
|