HOME 河村甚の連載コラム 第22回『組織として学び、進化し続けるための行動』

第22回『組織として学び、進化し続けるための行動』

2019/11/28

チームビルディング・バイブル

 

組織づくりと人づくりに必要な9つの要素
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【 組織を一つにするもの 】
 ●自分たちらしさ
 ●目標、ビジョン、ゴール

【 ベースとなる組織文化 】
 ●心理的安全
 ●多様性と受け入れ合い
 ●主体性

【 組織として学び、進化し続けるための行動 】
 ●混ざり合いを起こす
 ●失敗や異色な発想を受け入れる
 ●行動量やコミュニケーション量を増やす
 ●リフレクションを行う

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河村 甚(以下じん):日常が変化するためには、行動が必要です。行動しないことには、変化は起こりません。
これから複数回にわたり、組織が学び進化し続けるための行動についてお話ししていきます。

 

――「学び」というと個人で行うイメージがあります。
“個人”としてではなく、“組織”として学び、進化するための行動というのは、どのようなことなのでしょうか。

 

じん:そうですね。ここからお話しする前提として、組織として学び、進化し続けるための行動であるということを覚えておいてください。

組織を構成する“個人”が学び成長していくという側面はもちろん含まれます。
そこへさらに、その個々人がお互いに関わり合いながら、“集団”として経験したことから学び、成長していくことが、組織が進化するためには重要です。

関わり合いながら組織が進化・成長していくということが、「組織として学び、進化し続けるための行動」ということです。

 

――“組織”として学ぶことと“個人”で学ぶことでは、必要な行動の要素が異なるようですね。
組織として学び、進化し続けるためには、どのような行動が必要なのでしょうか。

 

じん:組織として学び、進化し続けるための行動には、以下の4つの要素があります。

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①混ざり合いを起こす
②失敗や異色な発想を受け入れる
③行動量やコミュニケーション量を増やす
④リフレクションを行う
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①混ざり合いを起こす
1つ目は、「混ざり合う、関わり合う」ことです。
個人で学ぶのとは異なり、他者に対して関わり掛けるということがとても大事です。

単にお互いの意見をぶつけ合えばよいというわけではありません。

例えば、相手の言っていることがどういうことなのか、お互いに興味を持ち理解しようというスタンスで関わり掛ける。
または、気になったことや言いにくいことに踏み込んでいく。
このような関わり合いが起こることで、考えていることや行動が混ざり合っていきます。

「混ざり合い」を起こしていくことが、1つ目の行動です。

 

②失敗や異色な発想を受け入れる
次に、「失敗、異色な発想を受け入れる」という要素です。

これは「ベースとなる組織文化」のところでお話しした「多様性と受け入れ合いが大事」を行動で表したものです。

日常の仕事の中では「できるだけ失敗をしないようにする」という発想が多いのではないかと思います。
しかし、学び、進化し続けるためには「失敗をしてでもたくさん経験して、そこから学んでいく」ということがとても大事です。

環境の変化スピードが速く、昨日正しかったことが明日は間違っているかもしれない環境では、失敗から学ぶ、異色な発想から学ぶということが大事になります。

 

③行動量とコミュニケーション量を増やす
3番目は、行動量やコミュニケーション量が必要である、ということです。

「失敗をたくさんした方がいい」といっても、1回失敗して、それであきらめておしまい・・・ではダメ。経験を重ねていくということが大事です。

たくさんの経験から得られた知見を掛け合わせ、次の行動に反映させます。
大量に行動することで、行動の多様性が生まれ、そのかけ合わせによってまるで生き物が進化していくように、優れた答えが残っていきます。

誰も持っていない答えを導き出すために必要な進化を起こすためには、行動量やコミュニケーション量がたくさんあるということが望ましいのです。

④リフレクションを行う
最後に、全部を取りまとめていく「リフレクション」です。
自分たちがやってきた活動を、立ち止まって振り返ってみて、どうだったかを検証します。
リフレクションは組織が学び、進化し続けてゆくために必須の行動です。

きちんとしっかり振り返るための会議を持つことだけではなく、全力で動きながら同時進行で振り返ることや、進行しながら客観視して捉え直すこともあります。
振り返ってまた次へ反映させるということを、たくさん繰り返していくことが大事です。

 

――以上の4つの行動が、組織として学び、組織を進化させるためには必要なのですね。

 

じん:これらの「組織として学び、進化させるための行動の4つの要素」は、独立したものではなく、それぞれ密接に関わり合っています。

例えば、関わり合いによって、異色な発想、新たな発想につながっていくし、
異色な発想や失敗は、振り返って考えてみることが大事だし、
単に一回失敗しておしまいにするのではなく、たくさん行動することが大事だし、
ただ行動するだけではなく、振り返って考えてみることも大事・・・というように、
行動の4つの要素は1つだけ行えばよいというものではなく、全てが関連した、一連の流れになっています。

次回からは、それぞれの要素について解説していきます。




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