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第94回『心理的安全性を高めるために』

2022年09月08日

前回は「チームでグランドルールを設定しよう」ということをお伝えしました。
とはいえ、「チームがグランドルールを作れるような状態ではない」という方もいるかもしれません。

そこで今回は、心理的安全性を高めるために自分一人でも始めることができる行動をご紹介します。「自分だけ取り組んでも効果が無いのでは」と思われるかも知れませんが、心理的安全性を高めるための以下の行動をすれば、あなたがコミュニケーションを取った相手に伝播し、そしてチームに広がっていきます。

相手の名前を呼ぶ

とても簡単で、かつ効果的なのが、とにかく相手の名前をたくさん呼ぶことです。
チーム結成当初など、まだメンバー間のコミュニケーション量が少ないときには、特に高い効果を発揮します。
心理的安全性の高いチームには、受け入れ合いが欠かせません。
名前を呼ばれると相手は「自分のことを受け入れられた」という気持ちになりやすく、受け入れ合いの文化をつくるきっかけになります。
日常のコミュニケーションでは、以外と相手の名前を呼ばずにコミュニケーションを取っていることが多いものです。
まずは意識して相手の名前を呼ぶ量を倍増させてみましょう。

よく聴く

よく「聴く」ことは、よく「話す」よりずっと大事です。
人には「自分のことを分かってほしい」という気持ちがあります。
分かってもらえていると感じることによって、相手に対する信頼度が増します。
相手の発言の言葉だけに惑わされず、その発言の背景や相手の思いを汲み取りましょう。
表情や言葉の端々から相手の気持ちを察することができます。
「この人は自分のことをよく分かろうとしている」と感じられるようになることによってメンバー間に受け入れ合いが起こり、心理的安全性が高いチームづくりにつながります。
相手はどのような思いで発言しているのか、よく聴きましょう。

非難しない

簡単なようで難しいのが「相手を非難しない」ということです。
人は、自分の考えと違うものを非難しがちです。
特に、上司部下の間ではよく起こっています。
上司が部下を指導する際に、非難的な関わりをしていることが多く見られます。
これは自分の当たり前が世界の当たり前だと誤解していることが原因です。
自分の当たり前で相手を非難してしまっているのです。
自分の一方的な考えで相手を非難するのは止めましょう。

「よく聴く」と「非難しない」はセットです。
非難する代わりに相手の考えをよく聴いて理解すると効果的です。

元気に楽しくやる

チームの中に一人でも元気で楽しくやっている人がいることによって、元気で楽しい文化が組織の中に生み出されていきます。
我々がチームビルディング研修を行う際も、アクティビティを使って元気に楽しくやっています。
元気に楽しくやっていくことによって、相手との心理的な距離を近づけ、
チームで一緒に仕事をする仲間に対して信頼が生まれ、心理的安全性も高くなります。

以上、3回にわたり、心理的安全性が高いチームを作るためにリーダーができることと、リーダーではなくてもメンバー一人ひとりができることを紹介してきました。
これらの行動の中には、日常の中で実際にやってみると意外と難しいこともあるかもしれません。
しかし、継続し、習慣化し、組織の新しい「当たり前」にしていくことによって、気づけば心理的安全性の高い組織文化が生まれているはずです。

一人だとしても諦めずにアクションを起こしていけば必ずチームが変わります。
ぜひ行動してみてください。

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