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第30回『リーダーが一番デキる人じゃなくていい』

2012年07月19日

チームビルディング・ノート

リーダーが常に一番「デキる人」である必要はありません。ゼロから組織作りをしてきたリーダーは特にストイックで、常に自分が先頭に立つ強いコミットメントを持って組織を率いている方が多いようす。しかし、そんなに一人で頑張る必要はありません。むしろチームビルディングには逆効果です。と言っても、手抜きをしたり、楽をして組織作りが出来るわけでは当然ありません。むしろ、自分が一番デキる人である以上に困難で、かつやりがいのあるチャレンジです。
今回はリーダーが一番デキる人にならない組織作りについて考えてみましょう。

自分が一番デキる人タイプのリーダーは「部下に負けないように自分も勉強しないと」「あいつはまだまだオレのレベルには及ばない」などといった周りのメンバーと自分を比較するような発言が多いです。また、他社と自社を比較したり、よその社長と自分を比較したりといった発言も多くあります。
しかし、それは結局自己満足の遊びにしかなりません。

なぜかというと、殆どの組織にとって能力の高い低いよりも何かの物事を成しとげる事の方が重要であり、物事を成し遂げるのは能力の高い人ではなく、それを成し遂げる思いの一番強い人だからです。
もちろん何をもって能力の高い低いを言うのかにもよりますが、一見同じ事を言っているようでも、物事の判断の軸が「能力の高い低い」なのか、「思いの強さ」なのかによって、その意味はまったく違ってくるのです。

誰が上だとか下だとかは一切関係ありません。リーダーは一番デキる人ではなく、いちばん思いの強い人になってもらうべきです。そしてデキる人ではなく、思いの強い人を集めたチームを作るのです。
それは、物事を成し遂げるためには強いコミットメントに基づいた行動が必要だからです。能力が高いという事だけでは何の行動にもつながりません。かなり力ずくで動かさなくてはなりません。しかし、思いの強い人は何かを成し遂げるために自ら行動します。
あなた自身はどうでしょうか?自ら強い思いを持って行動していますか?丸投げするのはは行動ではありません。ただの責任放棄です。もし自分が強い思いを持って行動できる事をしていないのであれば、もう一度しっかり内省をして考えてみるのも良いでしょう。「自分は何に対して強い思いを持っているのか?」「それに対して自らどんな行動を取っただろうか?」などについて一人で考えてみたり、誰かに相談してみるのも良いでしょう。

もしあなたが「あいつはデキる/デキない」「能力が高い/低い」を口癖にしているようだったら注意が必要です。部下より自分が能力が高くなくてはいけないと考えるのではなく、自分より能力の高い部下を使おうと考えるのでもなく、自分と一緒に仕事をする人たちの能力を活かそうと考えることが大切です。
強い思いを持つリーダーは何が何でも成し遂げます。なりふり構わず成果を上げます。恰好悪く見えても、周りからどう思われようとも、強い思いを掲げ続け、それを成し遂げるのがリーダーです。
その強い思いに共感するメンバーが集まり、共に素晴らしい成果を成し遂げるのが素晴らしいチームです。派手に旗を掲げる必要はありません。地味でも静かでも、強い思いで人を引き付けるリーダーはたくさんいます。
そんなリーダーにどこかで会った事がありませんか?あなたの身近にもきっと居るはずです。もしかしたらあなた自身がそんなリーダーであるかもしれません。

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