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第5回『フラット型組織 チームビルディングジャパンでの実践』

2019/04/04

チームビルディング・バイブル

 

―― チームビルディングジャパンは2006年に創業し、以来フラット型で運営されている組織ですね。どのような実践をされているのか聞かせてください。

 

河村 甚(以下じん):ここ数年、テレワークも流行ってきていますが、
チームビルディングジャパンでは、
自宅でも、オフィスでも、カフェでも、海外でも、どこでも働くことが可能です。

型に人をはめるのではなく、一人ひとりを活かすため、
自由度高く働ける場を10年以上前から作ってきました。


ピラミッド型の組織はぶら下がり構造になっており、
従業員が会社に依存する、部下が上司に依存するなどの
依存関係がどうしても生まれます。

一方、フラット型はというと、
お互いに頼り合うということはあるにしても、
お互いが自立した個である前提です。

チームビルディングジャパンでは、自立した個が、
その人らしく働けることを大切にしています。

 

―― 創業時から新しい働き方を実践し続けてきたのですね。

 

じん:はい。チームビルディングジャパンは給料の決め方も特徴的です。
自分で自分の給料を決めています。

自分で自分の給料を決めるって、すごく責任も重い。

でも、しっかりと自分の仕事について考えるという意味ではとても良いですし、
お互いにメンバーのことをよく考え、大切にするようになります。

いろいろ難しいところもありますが、フラット型で仕事をするなら、
自分の給料を自分で決めるという仕組みはすごく良いと思いますね。

 

――なるほど。

 

じん:会社が仕事を従業員に与え、
従業員は自分を犠牲にしてその仕事をする代わりの対価として給料をもらう。
このようなピラミッド型の考えは、チームビルディングジャパンにはありません。

会社の仕組みの上での“社長”などの役職や
経験が多い/少ないなどの立場の違いはありますが
全員の給料がオープンです。

給料だけでなく、会計の中身の数字も全てオープン。
会社内の数字はメンバー全員が見えていて、わかっている状態です。
会社の置かれている状況を把握した上で、自分の給料を決めるわけです。

「自分自身がどう仕事をすればもっと給料がもらえるのか」と考えるメンバーもいるし、
「給料をもっともらうよりも、こういう働き方を大切にしたい」ということを考えるメンバーもいます。

その人がその人らしく働ける選択ができる。
フラット型組織であるチームビルディングジャパンが実践している働き方の仕組みの良いところだと思います。

 

――チームビルディングジャパンは、よくある企業の組織形態とは違うということですね。

 

じん:ピラミッド型は、産業革命の頃の工場労働の環境から生まれてきた組織構造です。

18~19世紀は、この仕組みが上手くいっていました。
それを21世紀まで引きずっている。

ピラミッド型の仕組みの中では、会社は労働者を管理しなくてはいけないと考えています。

会社は給料をあげる。その代わりに、労働者は自分の時間を犠牲にして労働する。そういう仕組みです。

管理しなければ労働者はサボる。労働者にしっかり仕事をさせるためには、会社が管理しなければならない。
これが、ピラミッド型組織の古くからの発想です。それがいまだに残っているわけです。

逆に働く側としても、
会社は労働やその対価を搾取する存在である、だから自分たちも搾取されないように守らないと・・・という意識があります。

両者が対立構造にある中で、より対等な交渉ができるように労働組合などが作られました。
一人ひとりの労働者では、会社に対して弱い。けれども集団となると対等な場に立つことができる、という考えです。

しかし、そもそも労働組合が必要なのは、「搾取する・される」、「管理する・管理されたくない」という対立があるから。

フラット型ではそもそもこのような対立自体が起きにくいので、労働組合のような組織は必要がありません。

 

――たしかにありませんね。

 

じん:なぜなら、フラット型には「労働者をどう管理するか」という発想自体がないのです。

組織の目指す目標やプロジェクトのゴールというものがあり、
その中で「Aさんはどうしたら最大限に活躍できるかな」
「どうしたらBさんはもっとキラキライキイキ働けるかな」など、
目標に対してどうしたらこの人が活躍できるか、 ということを考えます。

AさんとBさんが同じレベルで仕事ができるように育成し均質化を図るのではなく、
どうしたらこの人材が活きるか、どうしたらその人がその人らしく組織に貢献し、価値を発揮できるか、という視点で見ています。

 

――ピラミッド型組織とフラット型組織では、そもそも考え方が全く違うこということですね。

 

じん:安定安全が保障されるし、ぶら下がっている方が楽だからピラミッド型組織で働く方がHappyだと思う人たちがいるのも、もちろん分かります。

けれども、ピラミッド型組織は自由度が非常に低い。基本的には一律、ルール通り。

でも、一人ひとりのHappyはそれぞれ異なります。
100人いたら100通りのHappyがあり、1000人いたら1000通りのHappyがある。

人がいかにHappyに働くことができるかを考えた時、
全部一律で平等であることは、ピラミッド型の最大の問題点になります。

フラット型であれば、働き方を一人ひとりが主体的に選択して自分がHappyな状態で働くことができ、
そして、Happyな状態だからこそ、イキイキとパフォーマンスを発揮できる。

これは、ピラミッド型組織では不可能です。
そういった一人ひとりの活かし方をするフラット型組織だからこそHappyで、かつ成果が出るというわけです。

 

――フラット型組織の働き方にさえすれば、うまくいくのでしょうか。

 

じん:一つポイントがあります。

個人として大切にしていることと、会社として大切にしていることがマッチしないと、
フラット型組織では良い仕事はできません。

会社が社会に対して提供しているものと、自分自身が社会に提供していきたいもの、実現していきたいものにズレがあると、フラット型でもHappyじゃない。

そこをうまくマッチする関係性ができれば、フラット型組織でよりイキイキキラキラと働けると思います。




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