HOME 河村甚の連載コラム 第28回『フラット型組織が求められている要因 社会環境の2つの変化』

第28回『フラット型組織が求められている要因 社会環境の2つの変化』

2020/02/20

河村 甚(以下じん):「チームビルディング・バイブル」では、これまでフラット型組織のつくり方を紹介してきました。

なぜ今、フラット型組織が求められるのでしょうか。それは、組織構造がピラミッド型のままでは、現在の社会環境に適応できないからです。

ピラミッド型構造でこれまで組織を大きくして成果を出してきた会社が今困っている…というケースがたくさんみられます。

今回は、

●今、フラット型組織が必要とされている。
●フラット型組織が求められる背景には、社会環境の大きな変化がある。

というお話です。


―――社会環境の変化によって、適した組織構造も変わってきているということですが、「環境の変化」とは具体的にはどのようなことですか?

 

じん組織に影響を与えている社会環境の変化は、大きく2つあります。

1つは、技術進化スピードの速さです。
AIやRPAなど、人間がやっていたことを機械がどんどん簡単にできるようになっていますね。
このように変化が著しい状況では、誰も「正解」を知りません。
自動運転、MaaS、ドローンなどは、法律からルールを整えていかなくてはならないような状態です。
このような環境では、「今は存在しないないものを作る」「何にもないところから作る」「何にもないところに生み出していく」ことが必要になります。

もし正解を誰かが知っていることであれば、先人の知恵を教えてもらえば済みます。例えば「車を運転するなら、赤信号では止まればいいんだよ」と教わればみんなできますね。「こうすればいいんだよ」「じゃあそれをすればいいや」でいいわけです。

でも今は、ものすごい早さで変化している。誰もどうしていいのかわからないし、何も決まっていない。このような状況下では、ピラミッド型組織によく見られる「上の人が正しい方法や正解を下の人に教えるスタイル」ではうまくいきません。

組織構造をフラット型にし、多様な価値観や視点を掛け合わせて、どの選択が最適かを試行錯誤していかないと結果は出ないのです。

 

―――なるほど。もう1つは?

 

じんもう1つは、個がより大切にされる社会になったということです。

働き方改革のなかでも、自分らしく働くことや多様な働き方が推進されていますね。
例えば、この人は在宅勤務で、この人は○時から○時までオフィス勤務していて、この人は時短勤務で副業していて…というように、一人ひとりの生き方に合わせた多様な働き方が大切され始めています。

 

―――「一人ひとりの生き方に合わせた多様な働き方」の実現は、ピラミッド型組織では難しいのでしょうか?

 

じんピラミッド型組織では型通り同じように働くことが求められますから、多様な働き方に対応するのは得意ではありません。

経験の浅い新人が、経験をもつ先輩から「正解」を教わって、新人は先輩と同じことができるようになること。それを求められるのがピラミッド型組織です。

「同じことができる」「同じ価値観で動く」「同じ人たちがたくさんいる」という状態、つまり、1つの正解をみんなが同じようにできるようになり、それがたくさん増えていったときに組織として成果が上がるのがピラミッド型組織です。でも、技術変化が激しい今の社会には「正解」がない。

 

―――取り巻く状況が変化しているのですね。

 

じんこれからの社会では、一人ひとりがより自分らしく働けるという会社の方が成長していくし、社会的に受け入れられていきます。元々は個を大切にしないことが悪いなんて言われていませんでした。しかし今では、個を大切にしないと、「あの会社ってブラックだよね」と言われてしまう。

社会の変化に適応できない会社は淘汰されてしまいます。だからこそ、社会環境の変化に対応し、組織をフラット化していかなくてはならないと考えているピラミッド型組織が増えているのです。


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