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第76回『1on1(ワン・オン・ワン)』

2021/12/23

リーダーのためのチームコミュニケーションシリーズ、
最終回のテーマはいま流行っており、多くの企業が取り入れている「1on1」です。

チームのリーダーから「1on1は難しい」「どうやったらいいのか分からない」というお悩みをよく聞きます。

1on1はもちろん効果的な手法ではあるのですが、うまくやろうとすると結構難しいものです。
カウンセラーが1対1で話を聞くレベルのことを、普通の会社員である管理職の方がトレーニングも受けずにやらされているということも珍しくありません。
特に会社では上下関係があり、パワーバランスがあるなかで1on1をやるため、思ったように機能しないということもあります。

しかし、このように難しい状況であっても、1on1をやることには意義があります。

みなさんが簡単にできるようにするにはどうしたらいいのかを今回はお伝えします。


「1on1」4つのステップ
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ステップ1)相手との関係性を良くする
ステップ2)相手を理解する
ステップ3)相手に信頼してもらう
ステップ4)伝えるべきことを伝える
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1つのステップをクリアしたら、次のステップに進んでください。
小難しく考えずにシンプルにやってみていただくことで、楽に、効果的な1on1ができるはずです。

 


■ステップ1)相手との関係性を良くする

ファーストステップは「相手と仲良くなる」。それだけでいいです。
そのためには、雑談をしたり、話したいことを話したりしましょう。
プライベートの話をするのも有効です。

最初は、「うまいこと聞き出そう」「話をさせてあげよう」などと考えたりせずに、まずは仲良くなる、相手との関係性を良くするだけ。それだけにフォーカスしましょう。

それなりに仲良くなった、関係性が良くなったと感じたら次のステップに進みます。



■ステップ2)相手を理解する

「この人はどうしてこれが好きなんだろう」「どうしてこういうこと考えるんだろう」「どうしてこういう仕事のスタイルなんだろう」など相手に興味をもって質問します。
そして、「こういう理由でこういう選択をするんだな」「こういう考え方をするんだな」と相手を理解しましょう。

ステップ2では、より積極的に質問をすることになります。
相手を知りたいという、自分の純粋な好奇心でもっと知りたいことを積極的に質問をして相手への理解を深めていきます。
ただし、このときに問い詰めると居心地が悪くなってしまいます。相手に興味があるという姿勢で関わりかけるよう注意が必要です。

ある程度相手が理解できたら、ステップ3に進みます。信頼のステップです。



■ステップ3)相手に信頼してもらう
「理解してもらった」と相手が感じられると、信頼につながります。
ステップ2の関わりかけによって、相手が理解してもらっていると感じられると、自然と相手から信頼してもらえるようになり、信頼関係ができてきます。

信頼関係ができていると感じられたら、最後のステップに進みます。



■ステップ4)伝えるべきことを伝える
1on1では、話す側が主人公です。相手が話したいことを話します。
しかし、ときには「伝えるべきこと」をしっかりと伝える必要があります。また、どう思っているのかを知りたい、意見を聞きたいと相手が思っていることも多いです。
そのときに信頼関係がなければ、言ったところで相手には伝わりません。
信頼関係ができた後に伝えるようにしましょう。
信頼関係がきちんとあれば普段は言いにくいことも、1on1の場で話し合えるようになります。


以上、4つのステップをお伝えしました。

ステップ1の「仲良くなる」という簡単なところから始めてみてください。
もし仲良くなることができていないなら、そこに時間を掛けても構いません。
相手が理解してもらえていると感じて、信頼関係ができて、それでやっと、お互いに心を許して話ができるようになるのです。
まずは「仲良くなる」ことが重要です。

ここで、よくありがちなNG行動もご紹介しておきましょう。


▲質問ではなく詰問する
問い掛けが問い詰めになってしまっていることがあります。
問い詰められると相手は話しにくくなります。詰問しないようにしましょう。



▲自分の言いたいことばかり言う
質問の形をとりながら実は自分の言いたいことを言っていたり、あるいは質問の形さえとらずに、1on1で自分の言いたいことばかり言う時間にしているケースもあります。
特に、部下があまり話さないと、上司の方が不安になって話して続けてしまいがちです。
相手が主役の時間であることを意識しましょう。



▲黙ってしまう
必要なときには沈黙も大事ですが、上下関係が強い場合、変に上司が黙ると部下は上司が何を考えているのかわからず不安になってしまいます。
相手が不安そうな場合は、うまく問いかけたり話しかけた方が有効です。



▲自分の考えとは異なることを言う
優しい上司がやりがちなのですが、相手に寄り添おうとして、自分の考えとは違うことを言ってしまうことがあります。
相手の感情を理解するのは大事ですが、自分の考えと違うことを「そう思うよ」と言ってしまってはダメです。違うことは違うとはっきり伝えましょう。
(そのための信頼関係をしっかり築いておいてください)
寄り添うために自分の考えとは異なることをポロっと言ってしまうことがないようにしましょう。
気持ちに寄り添うことと自分の意見とは切り分けて考えることが大切です。


非常に難しいといわれる1on1を誰でも効果的に実施できるよう、できるだけ簡単に4つのステップに分けてお伝えしました。ぜひ試してみてください。

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ここまで全8回にわたり、チームコミュニケーションについてシリーズでお伝えしてきました。
コミュニケーションは誰もが行っているものですが、実はとても奥が深いものです。
コミュニケーションをちょっと意識して変えるだけでチームのパフォーマンスが大きく変わります。

このシリーズでは、日常のコミュニケーションを変え、チームのパフォーマンスを上げるためにすぐに使える技を数多くご紹介してきました。

お伝えしたテクニックをぜひ普段の業務で実践みてください。
チームのコミュニケーションが変わり、そして、チームがより良くなっていきます。
また、このシリーズでお伝えした内容はオンラインで受講できる動画の講座になっています。ご興味のある方は動画講座の受講もお勧めします。(詳しくは下記リンクへ)

みなさんのチームづくりを応援しています。


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