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第32回『チームが勝つための最高の戦略 』

2012年08月16日

チームビルディング・ノート

チームビルディングといっても、どの様な組織作りをするのかはそれそれの事情により本当に様々です。何も背景を知らずに「どの様な組織作りをすれば良いか?」を考えるのは困難です。とはいうものの、どんな組織にもオススメできる基本戦略があります。
私たちの会社も当然ながら完璧な組織ではありません。色々な試行錯誤の中で変化し続けていますが、この基本戦略は私たちが大切にしているものでもあります。

それは「自分たちらしくあり続ける」ということです。

自分たち以外の何者かになろうと無理をするのではなく、自分たちらしさを貫いて行きます。「よその会社がやっているからうちもやろう」だとか「周りから良く見られたいからこうしよう」といった選択はしません。「見栄えはいいけどウチらしくないからやめよう」だとか「今は小さいけれど、これはウチの会社こそやるべき事業だからやろう」といった選択をするのです。

自分たちらしくあり続けるということはとても当たり前の、小さな事に見えるかもしれません。しかし、これは組織作りの要です。これこそがその組織の社会の中での役割や価値に直結しているのです。そしてこれは簡単に見えて難しく、そして難しく考えすぎない方がよく見えるものでもあります。
自分たちらしくあり続けるためにはまず「自分たちらしさ」を知ることが必要です。自分たちらしさとは何でしょう?それは他者と自分たちを分けるものであり、自分たちの特性から内発的に生まれて来るものです。自分たちらしさを知るためには自分たち以外のものを知る必要があります。企業であればマーケットを知ることやコンペティターを知るということも含まれます。つまり、まず自分たちのいる環境を定義することで自分たちらしさが見えてくるということにもなるのです。
そして、自分たちの良さが最大に発揮されたらどんな素晴らしいことが実現出来るか?に基づいて戦略が立てられます。
では、自分たちらしさはどのようにその価値を生み出すのでしょう?自分たちらしいことはすなわち他との差別化であり、自分たちの組織文化であり、それを突き詰めることでどんな素晴らしい存在になりうるかを示す、自分たちは何者であるかの理解です。自分たちらしくあることそのものが最大の戦略になります。
自分たちがウサギとカメのカメであるなら、短距離走で勝負しないことです。その代わりに粘り強さで勝負します。水泳選手なら他の人たちがいくら楽しそうに走っていても地上で勝負せずに相手を水中に連れ込みます。
判断の軸は「儲かるから」でも「流行っているから」でも「周りからよく見られたいから」でもありません。「それが自分たちらしいから」なのです。

ちょっと難しく見えるかも知れませんがその本質はいたってシンプルです。
日々の小さな決断を「これは自分たちらしいだろうか?」という軸に基づいて判断するということなのです。

自分たち以外の何者かになろうとするのではなく、自分たちらしさを貫くことこそが最高の組織戦略です。

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