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第67回『自分たちの組織を「変えて行きたい」と思った時に』

2013年12月19日

チームビルディング・ノート

新年度の新たな方針、トップの交代、社会環境や経営状態の変化などにより組織をもっと良い方向へ変えて行こうという組織変革の試みは常に様々な組織で行われています。そのような時に大切な考え方や価値観などについて研修したり、自ら実践していない人たちから押し付けられたりといった事がたくさん行われています。皆さんの経験ではどうでしょう?いくら教えられても変われるものではないですし、鞭打たれても反発心こそ生まれてもプラスの方向には変わって行きません。
そうではなくて誰かの「変えたい」から自分たちの「変わりたい」という気持ちへとシフトして行かなければなりません。そのためには一人一人の心が動く状態を作ることが大切です。
今回は組織作りの要である、変えさせられるのではなく、自分たちが本気で変化に対してワクワクし、自分たちで変えていく組織作りについて考えて行きましょう。

組織変革はただ「こう変わっていかなければならない」という旗を掲げただけでは始まりません。例えば、求められる新しい考え方や価値観などについて研修を行うといった取り組みもよく行われていますが、いくら知識を詰め込んで「理解」させてもそれは必ずしも一人一人の考え方や行動の変化には繋がりません。
大切なのは一人一人の腑に落ちること。そのためには教えることではなく、彼らの心が動くことが必要なのです。頭で理解ではなく、心に響き、それが腑に落ちることです。
組織を良い方向へ変えて行こうという取り組みを誰かが「変えさせる」ものではなく、自分たちが「変わりたい」と思うものに変えて行かなければなりません。

そのためにはまず本気で変わって行きたいと思っているリーダーが欠かせません。私たちがたくさんの組織に関わらせていただいている中で見てきた実際の例としては、会社のトップが本気の思いをこめてメッセージを伝えて行ったり、強い思いのチェンジエージェントが集まり、思いを共有し、様々な方法で発信して行くなどのケースがあります。
それに加えて私たちは夢中になるアクティビティを用いてカルチャーチェンジを実感してもらったり、新たな価値観を体験として感じ取ってもらったりといった事も行います。

大事なのは変わって行きたいという自分たちの主体的な思いを育てて行くことです。何を教えれば良いかではなく、どうしたら一人一人の心に響くかを考えてプログラムして行くべきなのです。
思いは伝播します。それが最初はたった一人から始まった思いでも、「変わって行きたい」という思いを丁寧に培養してゆけば思いのパンデミックは起こります。もしあなたが自分たちの組織を「変えたい」と思ったら「変えるためにはどうしたらよいか?」から「一人一人が変わりたいと思うためにはどうしたらよいか?」に発想を変えることが最初のスタートです。

主体的に自らが変わって行く組織を育てて行きましょう。

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