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第62回『相手を理解するために一番大事なこと』

2009/12/10
チームづくりレシピ

企業の研修や組織作りのために、個人の思考の傾向や行動の傾向などを診断する色々なツールが使われています。私たちのチームビルディングプログラムにも取り入れていますが、自分を理解し、他者を理解し、そしてそれを活かしたコミュニケーションを促進するためにとても有効です。しかし使い方によっては逆に人間関係を悪化させてしまいかねません。「相手を理解する」という、一見とても良い事の裏に隠れて気づかない問題点とは何でしょうか?


診断ツールなどを使って、たとえば自分のチーム全員の特性をそこで知ったとします。ここで起こる問題点とは、「他者を理解したつもりになる」ということです。「あいつは○○タイプだからもっとこうしないといけない」などと、ステレオタイプにはめて判断し、分かったつもりになって決め付けるという事が起こりえます。

人は外部からステレオタイプ化されて見られることを嫌います。そのため、診断ツールを使う場合にもそういったステレオタイプ化されるようなプレッシャーを感じたり、それによって評価されるという事を感じると当然ながら「期待に応えるような自分」や「自分が理想とする自分の姿」を演じるということが起こります。そうすると当然あるがままを見たいという、その診断を行う側の意図した結果は得られません。

診断ツールだけで相手が理解できるなどと思わないこと。謙虚な目で見ることが必要です。


上記のように、「ステレオタイプにはめられることを嫌う」ということがありながら、その反対に「ステレオタイプの中で楽しむ」ということも起こります。どういうことかというと、同じカテゴリーのもの同士、「○○タイプってこうだよね」と自分たちのことを話すときには仲間意識が生まれるのです。自分たちの共通点を知ることで親近感を感じるようになります。

この二つの違いはそのカテゴライズされた人たちを外から見るか、中から見るかの違いです。外から見て、分かってもいないのに相手を決め付けると人は反発し、仲間同士の中から見てお互いの共通点を確かめ合うことで仲間意識が高まるのです。内輪ネタで盛り上がるのが楽しいのと同じです。


個人の行動や思考の特性を診断するツールをチームビルディングに活かす場合は上記を踏まえたうえで次のようなステップで考えます。


1)まずは自分を知る。
自分がどんな特性を持っているのか?その強みと弱点は?自分の強みを活かし、弱点を補うためにはどうするか?(自分にない部分を他者に依存したり、自らを高める努力をしたり)を考えます。

2)他者を知る。
相手がどのように考えたり、行動したりするのかを理解するための指針として活かします。自分には理解できない相手の行動を受け入れる助けになります。

3)自分と相手のコミュニケーションに活かす。
自分の傾向と相手の傾向を理解することで、その間でより両者にとって望ましいコミュニケーションをとることができます。


特に相手を理解するときに分かったつもりにならない。謙虚な視点を心がけることではじめて診断ツールも有効に活用することができます。

先日もある会社さんの研修で個人の行動特性を理解するための診断ツールを使ったプログラムを行いました。ここでもお話したのが
「自分の行動特性を悪用しないでください」
ということ。

人はそれぞれ長所もあり、短所もあり、表裏一体です。長所には磨きをかけ、短所は補う手段を見つけなければなりません。



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