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第88回『敬意を持ったトップダウン』

2010/12/09
チームづくりレシピ

チームを育てて行こうとしたり、メンバーの主体性を高めて行こうとしたりするとリーダーは相手を受け入れ、主体性を引き上げて行かなければなりません。しかしこれは単に何でも部下のやりたい様にやらせて、気長に待つという事ではありません。
成長している組織では急な舵取りやトップダウンでの意思決定が必要とされる場面ばかりです。リーダーが力強く組織を引っ張って行く事と、メンバーの主体性を高めて行くという事は相反するように見えますが、これを両立させる事は可能です。そのために必要なリーダーの心構えがあります。

一言で言えばそれは
「チームメンバーに対する敬意を持っていること」
です。

力技のトップダウンを行わなければならない時でも、「無能な部下に正しいやり方を教える」といったアプローチではなく、相手の存在や能力に敬意を持った上でリーダーは組織の中の「決断する機能」としての役割を負い、全体が進むべき方向を示します。
いかにメンバーが主体的に動いていて、一見よい取り組みに見えても、それが組織全体にとって必ずしも良い物ではないこともあります。その時には大まかに以下のような3つの選択肢から対応を選ぶ事になります。
1)トップダウンで止める。又は修正/変更する。
2)部下の主体性を尊重して部下の判断に任せる。
3)アドバイスなども交えながら一緒に修正/変更する。

1番目の選択肢を選んだ場合、スピードは速いものの、部下の主体性が損なわれたり、ネガティブな感情を残す場合があります。2番目の選択肢は特殊なケースです。明らかにリーダーが間違っていると認識している物を部下の主体性のためだけにGoを出す事はまず無いでしょう。非常に主体性が高い場合には敢えて失敗の経験をしてもらうためや、リーダーが見えていない可能性に賭ける場合で、さらにそのリスクがリーダーの責任で負える範囲の場合です。
3番目は良い成果に繋がりやすいですが、時間がかかります。スピードが求められる場面ではこの選択はできません。

実際には単純にこの三択ではなく、その間の判断が多く行われています。一番良く聞くのは3番目の相談型のアプローチで入るものの、結果1番のトップダウンになるというケースです。これはスピードが求められるビジネスの環境では良く理解できます。

どんな選択をするにしても、重要なのは「リーダーがチームメンバーに対する敬意を持っていること」です。敬意を持たずに表面的に「部下に任せる」だけでは組織に何の良い結果ももたらしません。敬意を持ってきちんとコミュニケーションをとる事が重要です。



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