HOME 河村甚の連載コラム 第68回『ゲームで研修(3)研修は座学から体験へ』

第68回『ゲームで研修(3)研修は座学から体験へ』

2017/11/02

  

投稿者:

チームビルディングの話をしよう
2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。

今回の『ゲームで研修』は、
株式会社HEART QUAKE(ハートクエイク)代表である千葉 順さん
をお招きしての対談です。
http://heart-quake.com/ceo.html

 


「研修」×「ゲーム」の魅力


じん
ちばじゅんの会社ハートクエイクも、チームビルディングジャパンも、
「ゲーム」と「学び」を併せて効果を出してるよね。
「研修」×「ゲーム」という点に関するちばじゅんの考え・思いを聞かせてもらえますか。

ちばじゅん
研修とゲームがかけ算になってビジネスになったのはたまたまなんです。
僕の知り合いが、ゲームで研修をしている人を紹介してくれたのがきっかけです。
元々ゲームが好きだったこともあり、このやり方はすごく面白いと思いました。

具体的には自分が体験したことを振り返って気づくという学びとしての面白さと、
講師とコンテンツが分離できるというビジネス的な面白さ。
両方の面白さを感じましたね。

講師とコンテンツの分離に興味を持ったというのは、エンジニア的な発想かも知れません。
エンジニアは物事をわけて整理して考えるのが好きなので。

研修会社がビジネスとしてスケールしづらいと僕が考える一番の理由は、
この講師じゃないとダメというような講師の魅力が強すぎて、
人とコンテンツを切り離せない点です。

例えば4月3日に5社から新入社員研修の依頼があったとします。
でも当然、その講師の人の体は一つしかない。
研修を合同でやることはできたとしても、5社全てにその人が行くことは不可能です。
となると、その人と同じことができる講師を5人採用しなくてはならない。
これではビジネスとしてはキツくなります。その講師が魅力的であればあるほど難しい。

研修ゲームなら、人とコンテンツを分離できます。
誰が講師をしてもある一定のレベルはゲームの質で担保できるという仕組みが
僕はすごく面白いと思ったのです。

ビジネス的な観点でいえば、
4月3日に長崎、東京、函館で同じ研修をしてほしいと依頼されても、
ゲームキットさえ貸し出せば、全ての場所で同日実施できるわけです。
研修費の観点で考えても、講師が不要な分だけコストが押さえられます。
研修予算が少ない可能性がある地方の企業や中小企業には特にオススメです。

じん
そこが素晴らしいよね。

ちばじゅん
学び的な観点でも、いわゆる座学なものに関しては、
今後講義型からeラーニングに徐々に置き換わっていくのではないかと思っています。

じん
まさにね。本当にそう思う。


今なぜ体験型研修が増えているのか


じん
最近、「ゲーム型研修」「体験型研修」など体験を使った学びの需要が、
世の中で増えてきている気がします。なぜだと思いますか?

ちばじゅん
まず、会社以外のところ・・・学校教育でいえば、
正解がない時代に入り、政府がアクティブラーニングを推奨しつつあるからです。

これまでは正解があって、みんなが同じことをやっていれば、ある程度うまくいきました。
でも正解がない時代には、グーグルで調べても答えが出てこない問題を解かなくてはならない。
自分で考えて行動する力、チームメンバーを巻き込んでいく力が必要になります。
ロジカルシンキングのフレームワークや理論等は座学で学ぶことが可能ですが、その学んだことを練習する場として、体験型の学び・・・アクティブラーニングが推奨されているわけです。

次に、企業について考えると、
個人で学びたい物事に関しては、本やeラーニングで学ぶ、個別のセミナーを受ける、MBAに通う・・・等、個人で学べる環境が整ってきています。会社もその環境を提供しています。

会社が研修所を作り、人を集めて研修を実施していた頃とは変わってきました。
仕事が細分化される中で、パワハラ研修など全員に必須の研修以外は、
みんながわざわざ集まって研修を合同で受ける必要はなくなりました。

マーケティングに関してはマーケティング専門のチームがあり、
そのチームがより高度にマーケティングを学んだ方が、全体の最適化ができる。
座学形式で一斉に伝える価値が、昔より下がってきている。

逆に言うと、細分化されてしまっている分だけ、個人と個人、部門と部門の間の関係性を埋めるためのものとして、チームビルディング、共通体験、コミュニケーションが重要視されているのではないかと思われます。

全員を集めて同じように伝えるべき情報が減少しているということと、
業務が細分化されてきたことにより、間や全体を埋めていくチームビルディング等の価値が上がってきたということ。
その2つの意味で、社員旅行や、全体での大きなミーティング、全体でのパーティー・・・そういうものが増えつつあるのではないかという気がしていますね。

じん
たしかにそうだね。


間をつなぐもの


じん
昔は日本の会社には「なんでもみんなで」みたいな感じがあって、
その頃は運動会とか結構いろんな会社でやっていた。

でも、成果主義が入ってきて、より個が重視される社会になった。
個人個人で高いパフォーマンスを出すことが求められるようになり、
みんなで何かに取り組む運動会のような行事は、会社ではやらなくなった時があった。

で、今また「みんなで」っていう波が来てる。

今来ているのは、単なる逆戻りではない。
個をないがしろにした状態で「なんでもみんなで」という昔の感じではなく、
個を大切にしながら、かつ、みんなでできる、みたいな
そういう「みんな」に変わってきている。

個を尊重しつつ、間をつなぐものが必要とされているのは、すごく良い流れだと思いますね。

ちばじゅん
今の話は、インターネットと似ていますね。
昔はホストがあって、そこに全てが詰め込まれていた。
しかし今は一つ一つのパソコンがあって、ネットワークでつながっている。
時代がインターネット的な流れに変化してきている。

じん
組織の形がそうなりつつあるし、そういう組織が望ましいと言われているね。

ちばじゅん
個の強さ・専門性については、昔よりも今の方が高い。個が立ちやすい時代だと思います。

今はそれをつなぐ役割として、ネットワークをつくるためのチームビルディングや共通体験が求められている。


座学の限界


ちばじゅん
ぶっちゃけ言うと、企業からの問い合わせの感じからすると、
座学の研修に社員があきている、ということもあるんじゃないですかね。

じん
そうなんだよね。うちの問い合わせでも、そういうケースは多いよ。
座学じゃダメ、みたいなね。

ちばじゅん
具体的な事例でいうと、
年に2回研修をやっている企業があるのですが、
以前は2回とも座学形式だったところが、
1回は有名な講師を招くなどの座学型、
もう1回は、みんなで体験できるものに置き換わってきています。
みんなが集まるからこそできる内容であることが求められてきているのでしょうね。

例えば数学の問題を解くことや歴史の暗記系は家で1人でもできる。
しかし、体育や道徳のディスカッションなどは、みんなが集まらないとできなかったり、やりにくかったりする。
そういうのが今の集合研修には求められている。

家庭科や理科など道具が揃わないとできないものは、
家庭科室、実験室など備品が揃っているところに行く価値がありますが、
数学などはむしろ個別最適されたeラーニングでやった方が、
分からない人は何度でも分かるまで学べるし、早い人はどんどん先に進める。

環境が整っているところに行ってやる研修はオフサイトで、
座学だったものはeラーニングで、
体育や道徳は体験型のアクティビティで。
未来の研修の形はこの3つのイメージを持っています。
目的別に細分化されていく感じです。

チームビルディングは、体育や道徳のディスカッションのように、
みんなが集まってやった方が効果的であるタイプですね。

じん
チームビルディングは一緒にやらないとできないもんね。


今こそチームビルディング


じん
さっきちばじゅんが言っていた「間をつなぐもの」のように
集まってやらなくちゃいけないもの、体育とか道徳的な一緒にやるものに、すごく価値を感じている。
逆に、そうではないものはシステムでできてしまうようになる。

AIでできる仕事は無くなると言われているし、だったらそういうことは勉強しなくていいよ、ということになる。

最近、クライアントの担当者さんと話している中で、ただの座学の勉強ではダメなのではないか、という不安を感じている気がするんだよね。
人と人との関係性に関わるものを大事にしてきている感じがする。

座学の決まった教科書でないと不安だった会社も勇気をもって、チームビルディング研修をやってみようとしている。
英語の研修であれば、英語のテストを受けて、研修の前と後を比較すれば、成果が出たかどうかがわかる。
でも、チームビルディングの効果はそう簡単には数値で出てこないから
保守的な会社にとっては不安。
それでも実体験に基づいた本気と本音のチームビルディングにこそチャンスがあると思って取り入れようという会社が結構出てきている。
今こそチームビルディングが必要だと考えてられてきているのを感じています。


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