HOME 河村甚の連載コラム 第99回『チームビルディングは楽じゃない(7)日常の当たり前になるチームビルディング』

第99回『チームビルディングは楽じゃない(7)日常の当たり前になるチームビルディング』

2019/01/10

  
チームビルディングの話をしよう
2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、
代表河村がチームビルディングを切り口に
さまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。
 
◇今回の対談のお相手は・・・
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飯島 邦子 氏 (組織開発ファシリテーター プロセスデザインコンサルタント)

元IT系。システム構築プロジェクトのマネジメント経験で、やっぱり人だと気づいて方向転換。ファシリテーションと出会う。2011年独立、PROCESS Laboratory主宰。ファシリテーションを軸にNPO支援や中小企業の組織活性化や研修事業をしつつ、持続可能な開発のための教育(ESD)を推進するコーディネーター育成プロジェクトに関わる。2016年からは㈱ジョイワークスにも参画し、現在は、個人事業・企業活動・NPO活動という3つの器を通して、人と組織、そして社会の持続可能性の探求を軸に活動中。
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河村 甚(写真右、以下じん)
チームビルディングが目指すところとしては、最終的には、
働く場や日常の組織のチームが、良くなっているってことが一番大事。

飯島 邦子さん(写真左、以下くに)
チームビルディングのためにファシリテーションがあって、
その先には、現場のチームが良くなる、ってことがある。

一人ではなくチームで生きてるということを感じられるといいな、と思う。

じん
おぉ! なんか名言っぽくない?それ!

くに
一人じゃないから。色んな人とチームが組める人が増えるといいな。目的によってね。
チームを固定しなくていいと思ってて。今日はこのチーム。明日はこのチームで、みたいな。
それがすぐにチームとしてガーッとできるようにするためのチームビルディングが大事だし、ファシリテーション大事だし、
それが深まるためにも、表面的なテクニックだけじゃないものをみんなが感じ取って働きかけられるようになると、世の中もっと良くなるんじゃないかな、と。

じん
それは今の時代のキーだよね。
いろんなチームを組んだり、チームを組み替えたりということが
社会的に非常にしやすくなってきているし、また、そうする必要性も出てきている。

昔はそうじゃなかった。
村社会の中では、同じチームで回していかなくてはならない。
なぜなら土地に根付いて、耕して、作物を育てないといけないから。

「この村でずっとやっていかないと生きていけない」というような
固定化した組織の中でずっとやっていくことが重要なときは、
ヒエラルキー構造で絶対的正解を伝えていくという状況になりやすい。

でも現代はそうじゃない。
仕事も有機的にいろんなつながり合いを活かしてすることができるし、
フリーランスの仕事とかがやりやすくなっている。

なぜなら技術の進歩で非常に簡単に人とつながれるし、
遠くにいる人とも一緒に仕事が出来る。
これからますます、目的に合わせてチームを組んでいくようになっていくと思う。

だけど、単にチームを組めばうまくいくわけじゃない。
チームを組んで成果を出すためには、そこにチームビルディングの技術が必要になる。

くに
そうだよね。

あとね、もう一つその中で大事だと思っているのは、
チームで生きるんだけど、その大前提は、一人でOKというか。

孤独でOKってことではなくてね、自分で立っているというか。
でないと、いろんなチームにいけないよね、と思ってて。

じん
そうだね。超共感する。

くに
自分も含めて、まだまだそういう風になりきれない人が多い。
個が立っていられることが、人材育成としてとても大事な姿勢。

じん
個で立てる人じゃないと、これからの社会で働いていくのはつらいだろうね。

ピラミッド型構造の組織なら、ぶら下がっていれば教えてもらえる。
でも、個として立っている人材が集まり組み合わさってできるチームでは、ぶら下がっているような人は必要とされなくなる。個として立ってないと、チームに貢献できないから。

ピラミッド型なら、待っていれば先輩が教えてくれたり、できなければ怒られたりするけど、フラット型では怒られることすらない。
できなくても怒られないし、怒られもしないけど、その人は何も出来ない、チームから必要とされない、ってだけ。

くに
チームから必要とされない、って辛いね。これも淘汰か・・・。
まぁ、流れで、依存というかヒエラルキーの中にぶら下がってOKな人たちもいるけど。

じん
ずっと個がちゃんと立ってないとならないとなると苦しくなるから、
時にはぶら下がったりとか、依存する安心感が必要なときもあるとは思う。

人によってキャパシティは違うから、うまく使い分けたりバランスをとったり、幅を広げていくことが必要かな。

 

自分を知る

くに
さっき、組織構造を使い分けるって言ってたけど、自分からも組織を使い分けていくってことなんだね。

ならば、自分がどういう人なのかってことを自分自身が一番知ってないと、使い分けができないってことだよね。

じん
たしかに、自分を知ることは大切だね。
自分のことを知るためには、自分と違うものにたくさん触れることが必要。
異質なものに触れることでしか、自分のことは知ることはできないから。

例えば、ずっと上司に依存していればOKな環境に居た人は、「個で立つ」って言われたところで理解できない。
個で立つ環境に入って初めて、「自分ってぶら下がりタイプなんだ」ということがわかる。
ずっと同じ環境にいたら、気づけないよね。

くに
あー、独立したとき思いました。
ボスにガンガン言ってて、自分は会社の中でも、自立して、立ってるつもりだったけど、
いざ出て、一人で事業をするとなった瞬間にすごく不安になったもん。

じん
そうだよね。

くに
めちゃくちゃ不安で。そこから揉まれて、時に誰かに頼り、ということを繰り返しながら、現在に至るって感じかな。

じん
そういう違う環境とか、異質なものに触れることで、自分がわかるだけじゃなくて、成長できるよね。キャパシティが広がっていくし。

くに
今は会社の中にいたら絶対出会わない人とは出会ってる気がする。

じん
そうだよね。
会社の中だけにいたら、日常の業務の中に必要なことだけをやり続けるからね。

くに
あぁ、こういう社会、世界があるのかぁ・・、とか
初めて触れてすごく刺激的だったりとか、考えさせられたりした。
震災もあったから余計にだけど、アンテナはだいぶ拡がりました。

そういう意味でも、第三の居場所って大切だね。

 

理想のチームとは

じん
対談の最後に、理想のチームについて話したいと思います。

くにが思うチームの理想の姿は?

くに
自分の視座が目の前のことしか見えていないときには、誰かが見てくれているとか、
交代するとかをお互いにやりあえて、安心して任せられる、
そういうチームがいっぱいできるのがいいなぁと思います。
きれいに文章にはならないんだけど。

じん
視座上げたり下げたりできるというのは、すごく大事だよね。

くに
ずっと視座を上げたまま、は無理だと思ってて。
私も近視眼的にがーっと入り込みたくなることもあるので、そういうときには誰かがその役割になってくれて、私がいけるときには私がなって・・・っていうのがお互いにやり合えたら一番ハッピーかな。

無理にファシリテーターの役割が特別な存在としている必要は全然なくて、
当たり前のこととしてみんなが自覚できて、ぴょんぴょんと上下跳んで、ジャンプして・・・ってことができるようになったらいいのかなって思います。

そういうときに、「(ちょんちょん、)今、君こんな状態だよ」っていうのがやりとりできて、「あー、そうかそうか」って気づけて、そこで学んで、良くなって・・・っていうのができるとお互いの成長を支援できるみたいな。

じん
みんながそうだったらいいよね。

くに
はい。そうだったらいいな、と。理想はそんな感じです。
さっきじんさんが言ってた淘汰もあるかもしれないけど。

じん
うんうん。なるほど。
大層な難しいものではなく、身近にあるような・・・価値が下がって、誰もができるようなものになるといいよね。
価値が下がる=当たり前のものになる。例えると、高級車ではなくて、スーパーカブみたいな感じ。

くに
うん。

 

これから

くに
じんさんは、いずれは仕事が無くなることを目指してるんでしょ?

じん
俺は・・・、仕事としては、うーん、たしかにね・・・どうかなぁ。

くに
なんか違う仕事が生まれる気がするですよ(笑)。
もしそういう世の中になったら。
今私たちがやってる仕事は無くなるけど、違う仕事がある気がしていてね。

じん
なるほどね。自分自身の仕事っていう意味では、自分が死ぬまでにはなくならない気がする。

くに
あはは(笑)そうか。

じん
その先の未来、もしかしたら今の仕事は無くなるかも知れないとは思うけど、自分が生きている間はね。

我々の仕事は、お客さんのほとんどは企業なんだけど、
企業で働いている人たちが、窮屈そうに働いてたり、愚痴をみんな言ってるのを目の当たりにすることも多い。
そこにまだ届いてないことの悔しさがあるし、「もっと良くなっていけるのに」って思う。

一つひとつのチームを良くしていくっていう関わり掛け、それから、社会全体に広めていくという関わり掛けによって、
愚痴を言ってるおじさんたちがみんなハッピーになっていったら、社会全体がキラキラハッピーになっていくと思うんだよね。
やってることの一つひとつが、社会全体キラキラハッピーになっていくことにつながっていると思って今の仕事をやってる。

まずは日本の中に広めるだけでも大変だな、と思ってるけど、
もっと世界中に広まっていったら、もっと素晴らしいと思うんだよね。

アジアに広めるところまでは自分が出来るMaxギリギリぐらい見えているところで、
その先は、自分が死んだ後でもいいかな、みたいな。

くに
(笑)
そうか~、死んだ先のところまでは考えてなかったな。
というか、未来永劫生きてるつもりで話してた(笑)

わたしは起業の時から「チームを元気に」っていうのを
テーマに挙げてるんですけど、そういう意味では今も同じで・・

どういう状態が元気かっていうとね

自分で考えて自分で決められて、自分でこれをやれている、っていう人たちばっかりになったら、
キラキラしてるんだろうな、と思うし、
一人でがんばるんじゃなくて、チームで頑張っていける。

そのためにも、いろんな人がメタな視点で、ファシリタティブに関われるみたいな状態になったらいいな、っていうのがね、
まぁ、孫の世代ぐらいまでには実現するといいな。(笑)

じん
そうですね。

ファシリテーションの普及でぶつかってきたジレンマの話など、この先チームビルディングを伝え広めていく上で心にとめておきたいリアルな話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。




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