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第52回『何をやってもチームが思うように動いてくれない時に』

2013年05月23日

チームビルディング・ノート

あなたのチームのメンバーが何をやっても思うように動いてくれない時にはどうしたら良いでしょう?押しても引いても動いてくれないような時です。さらに強く押せば力ずくで動かせるかもしれませんが、そのままでは主体的、自律的に動く組織にはなれません。もしかしたらそもそも思い通りに動かそうという考え自体が間違っているのかもしれません。辛抱強く待てばいつかは動いてくれるかもしれませんが、その前にできることを考えてみましょう。

私もそんな状況に陥ることがあります。例えば、プログラム中にチームが注意散漫で集中すべき事に集中できず、すぐに気が散ってしまう。夢中になるようなアクティビティを使えばその時は集中して前向きに取り組むものの、話し合う時には雑談を始めてしまう。集中するようにいくら言っても一時しか効果が無いような状況です。
押しても引いても相手は相手のペースで、自分の話を聞いてくれない。それを力ずくでコントロールしようとしても、良く言われるように自分は変えられるけれど他人は変えられないのです。

私はそんな時には「今、お互いにどう思っているか?」の共有を大切にします。混沌とした状況の時にはメンバーの頭の中や気持ちにもモヤモヤしたものがあります。それが表に出て、共有される場を作るのです。
そのためにはまず自分からどう感じているか、何を考えているかなどをオープンにします。自分がいかにこの時間をチームにとって有意義なものにしたいと思っているか? 今の状況を見てどう感じているのか? などを素直に、真摯に伝えます。他のメンバーに真摯になってもらうためにもまずは自分から真摯に向き合います。
そして、集中できないメンバーに対してもただそれを否定するのではなく、それを受けて他のメンバーがどう感じるかなどをまず共有します。お互いに感じていることをベースに対話を深めて行きます。

そして対話に基づいた共有が深まって来ると、「自分たちはどうありたいか?/どうあるべきか?」などが見えてくるのです。お互いに敬意を持ち、全員にとって有意義な場に変わって行きます。それは劇的に変わる場合もあれば一見して変化のない場合もあります。どんな場合でも度々ここで共有したもの、自分たちはどうありたいのか?に立ち返りながら進んで行くことで変わって行きます。

思うように動いてくれない時に共有から自分たちのありたい姿を確認して行く方法はひとつの手段に過ぎません。相手によってうまく行かない事もありますし、あなたのスタイルに合っていないかもしれません。それでも大前提として大切なのは相手を自分の思う通りにコントロールしようとしない事です。力づくでコントロールすることが必要な場面もあるかもしれませんが、まず大切なのはお互いに敬意を持ってオープンにコミュニケーション取れる関係であること。そのために必要なことをその都度判断して行動して行くしかありません。

どうにもならない時でもどうにかしなければならない。そんな困難を乗り越えてこそチームは育って行くものです。私自身も日々チャレンジし続けています。ぜひ一緒により良いチーム作りに励んで行きましょう!

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