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第7回『チームビルディングイベントをつくる (3) デザインされたプログラム』

2015年07月02日

チームビルディングの話をしよう
※2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った内容お届けいたします。

※今回の『チームビルディングイベントをつくる (3) デザインされたプログラム』は、
第5回『チームビルディングイベントをつくる (1) ?ボルダリングでチームビルディング
第6回『チームビルディングイベントをつくる (2) プログラムに必要な要素を考える
の続きとなります。


(千里) 夢中になることが大事なのは、それによって良かれ悪しかれ心が動くからなんですね。 心が動くことによって、仲間との距離が縮まったり、本音で話したりすることにつながると。 確かに、心が動く体験を日常的にしているかというと、していない気がします。 大人になると特にそうなんですかね?(笑)

そういう意味では、最近開発しているボルダリング以外のプログラムでも、このあたりは大切にしていますね。

 

(じん)そうだよね。 例えば人気の「無人島謎解きチャレンジ」はまずその非日常的な環境からして心踊るよね。それから多様な人たちが夢中になれるような仕掛けをしてたり。非日常の島という素材がいいからこそ、プログラムデザインでその良さを発揮できる。

オトナになると心が動く体験を日常的にしてないものかもしれないけど、でも本当は日々の仕事の中にこそワクワクがあったり、夢中になる挑戦や冒険があったりするのが理想だと思う。

だからホントは日々の仕事が冒険であり、その日常の中でチームビルディングを実践し続けるのがいいなと思ってます。

 

(千里)無人島謎解きチャレンジでは、プログラムの仕組みや謎問題も工夫しましたもんね。 謎もただ一人の力で解ければよい訳ではなく、何人かの知識を合わせて頑張らないと解けないものを入れたりしましたね。難易度も簡単なものから難しいものまで設定しました。 メンバー間でコミュニケーションをたくさん取って、謎が解けていけばチームとしての成長実感も得られる。チームでどんどん夢中になってもらえるように作りましたね。

一番直近では、プリザーブドフラワーを使ったチームビルディングのプログラムもありますが、これもただのアレンジメント体験ではなく、チームで夢中になって取り組めるように仕組んでいきたいです。

そしてじんさんの言う日常・仕事でも同じような心が動く体験ができればベストですね。 でもそれってやっぱり自分たちでやるのはなかなか難しい… だからこそ、我々のような外部の専門家が必要とされているんですかね? 日常とまではいかないけど、年に何回かくらいは会社というチームで、擬似的にでも、夢中になる体験をしたいと思っているところが多い気がします。 最近はチームビルディングイベントの需要も増えてきていますよね。

 

(じん)チームビルディングイベント増えてるね〜 やっぱり会社のカルチャーの軸を作って行くような継続的な組織作りだけじゃなく、がっつりと課題に取り組む合宿や研修だけでもなく、社内の懇親イベントの延長にあるようなチームビルディングイベントも目的に合わせてうまく取り入れられるようになってきた。

今後はチームビルディングイベントはもっと一般的に広く取り入れられるようになってくると思うなぁ。

 

(千里)やっぱり世の中全体としてそういう傾向にあるんですかね。 先ほどから話に出ているイベント系のプログラムも、どちらかと言うとお客さんから求められて開発に進むケースが多かったですもんね。

ちなみに・・・最近は、全社で運動会やオリエンテーリングなどのイベントプログラムを行って、結束を深めるというパターンもよく聞きますよね。じんさんは、そういったプログラムと、チームビルディングイベントとして作られたプログラムとでは、どのような部分が大きく違うと考えていますか?

 

(じん)まずは夢中になるようにデザインしてあるところと、一部の得意な人たちだけじゃなく、全員が夢中になって取り組めるところが違うかな。

たとえば運動会だと体力に自信のある人はいいけれど、そもそも運動自体嫌だという人もいる。 それから見てるだけといった場面も多い。 そういったことではなく、本当に一人一人が自分らしさを活かして活躍できるプログラムがいい。

 

(千里)なるほどなるほど。 他には違いがあったりしますか?

 

(じん)あとは、チーム間コミュニケーションや、そもそもチーム対抗ではない作りをしたりもするね。 チーム対抗というのは、あくまで夢中になりやすい明確なゴールとして「他チームに勝つ」というものを掲げるという意味だけで、それ以外の夢中になれるゴールがあれば、そもそも対抗させる必要もない。

実際にチームビルディング研修のアクティビティでは、チーム対抗はほとんど使わないで本気で挑戦する状態を作ってる。

チームビルディングの目的として参加者同士知り合ったり、コミュニケーション取ってもらったりしたい時に、チーム対抗で自分のチームの数人とだけ話しして終わりみたいな事も起こりうる。 でもそこをチーム間コミュニケーションの要素を入れたり、最初は自分のチームだけの事を考えていたのが、挑戦するにつれ全体の事を考えないとうまくいかなくなってくるような部分最適から全体最適へシフトしていくようなプログラム作りをする。

 

(千里)なるほど。 チーム対抗や、ただみんなで同じことをすればチームビルディングと思われてしまいがちな気がしますが(もちろん、上手くいけばそれも効果的ですけど)、さらにしっかりデザインされたプログラムがあることは、ぜひ多くの人に知ってもらいたいですね。

もちろんその前に、私たちもきちんと提供できるプログラムを増やしていかないといけないのですが!

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