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チームビルディングジャパン > 第23回『アスリート育成とチームビルディング(1)生きる力』

第23回『アスリート育成とチームビルディング(1)生きる力』

2016/02/11
チームビルディングの話をしよう
※2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った内容お届けいたします。
 
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今回の対談相手は相馬浩隆さんです。
相馬浩隆 1965年、東京都生まれ。
公益財団法人日本オリンピック委員会 JOCキャリアアカデミー事業アシスタントディレクター。味の素ナショナルトレーニングセンターにて、選手向け、指導者向け、保護者向けに研修を提供するコーディネイター、講師、キャリアアドバイザーを担当する。
明治大学卒業後、モータサイクルスポーツの中央競技団体に勤務。筑波大学大学院への進学をきっかけに、同大学の専任研究員を経て現職。大学非常勤講師、企業研修講師も兼ねる。スポーツ選手とそのキャリア(生き方)に係わる課題解決が最大関心事。

河村甚(以下じん)
まず、ヒロさんとお話したいなと思ったのは「スポーツとチームビルディング」ってよく話題に上るし、色々な人から質問も受けたりするんですよ。でも自分自身はスポーツチームのチームビルディングの経験はあまりないので、大きな国際大会で活躍するようなトップアスリートの育成をされているヒロさんとお話したいなと思って。

相馬浩隆さん(以下ヒロさん)
僕も元々チームビルディングをよく知っていたわけでも無いんですよね。やって行くうちに周りからニーズが高まってきて、「やっぱり有効なんだな」っていうのが段々分かってきた感じなんですよ。
そもそも僕はアスリートを対象としたキャリアアドバイザーとして2008年にナショナルトレーニングセンターができた時に入って来たんですよ。選手のキャリアサポートをしようという部署ができて。最初はキャリアサポートって選手が引退した後に不安があると競技に没頭できないからちゃんとそこのサポートをしようというところだったんですね。

じん
そういうことだったんですね⁉︎
将来に不安があると競技に没頭できないから、「ちゃんと将来のサポートするから今は没頭してね」と。

ヒロさん
最初は選手向けにキャリアデザインしてもらうようなセミナーとかを提供していたんですけど、ニーズがあまり無いわけですよ。ナショナルトレーニングセンターっていうところは今トップレベルのアスリートが海外遠征に行く前に最終的にコンディション整えたり、チームの連携を確認したりっていう場所なので、まさに今トップで戦っている人たちが、将来に備えて相談して行こうなんて人はほとんどいないわけです。コーチにそういうことをやりましょうと提案しても「余計な研修しているくらいなら休んでいた方がマシ」となってしまうわけですよ。

じん
確かにね〜

ヒロさん
なのでそういうことをやって来つつ、ライフスキル、日本でいう「生きる力」みたいなものなんですけど、こういったものを教える研修を海外でも強化の拠点でやっているんですが日本でも導入できないかとなってきたんです。ゴールセッティングだとか、タイムマネジメントであるとかコミュニケーションスキルであったりとか。
そういったことの導入の検討を始めたんですけど、「日本でそういったことをアスリートに分かりやすく教えてくれる人がいるか」とか、「コミュニケーションスキルといってもスポーツの世界はヒエラルキーの強い構造になっているので、そんな中で求められるコミュニケーションスキルってどんなものだろう」とか教育プログラムを色々考えてきました。そうでないとコーチがそれを採用して選手に向けてやってくださいって言ってくれないもんですから。そしていろんなプログラムを検討していく中で「チームビルディング」っていうのが出てきたんです。

じん
なるほど~

ヒロさん
それで試行錯誤ではじめて見たらわりと評判が良くて。例えばナショナル合宿では、普段は別々の所属でやってきている選手が短い合宿の期間内にチームとして機能するようになることが求められるわけです。アイスブレイキングみたいなものは、短時間で関係性を作ったり、意思疎通できるようになったりといった効果があるのではないかと評価されて、だんだんと浸透していった感じなんですよ。
そんなふうに、プログラムを提供する側としてどういうものがコーチの求めに合うのか、競技力や生きる力の向上に役立てられるのかっていうことをすごく研究したんですよね。その時にチームビルディングジャパンが開催していた勉強会、チームビルディングカフェに参加したんですよ。

じん
そうか、そういうタイミングだったんですね。
そういえばこれを読んでくれている方たちへの紹介的意味ですけど、そんな仕事をしているヒロさんの肩書ってどんなものになるんですか?

ヒロさん
JOCキャリアアカデミー事業のアシスタントディレクターです。
キャリアアカデミーっていうのは選手のキャリアサポートをするための部署で、その中でキャリア支援の一環としてライフスキルの研修などを行っています。
もちろん選手としての終わりが近づいてきた人に対する職業のサポートみたいなことが必要だっていうことはよく分かるんです。でも僕は終わりが近くなって慌てていろんなことを始めるよりも、もっと早い時期に、ジュニアの時期からキャリアに対する考え方とかを学んでもらって、自分で自分の将来を切り開いてゆけるような人になっていった方が多分いいと思うんです。どちらかというとそちらの方に興味があります。
だからライフスキルの研修なんかでもスポーツをやっているときは強くなるために役立つスキルなんだけれども、スポーツが終わって社会に出てからでも役立つというものにすごく興味があります。

じん
なるほどね!確かにそうですよね。スポーツやっているときはその中で役に立つし、スポーツの世界から飛び出しても役に立つわけですよね。本人たちは終わった後のことを考えてスポーツやっている訳じゃないと思いますけど。

ヒロさん
そうですね。実際はスポーツに取り組んできているだけで色々なライフスキルは身についていると思うんですよね。ただ、そこに選手は自覚を持てないんですよ。体育会の学生とかで「僕はスポーツしかやってきていないんで就職なんか出来ません」って自信を持てない人も結構いるんですけれども僕はそうじゃないと思っています。スポーツを通じて色々なライフスキルが身について来ているから、そこを自覚化させてあげたり、それを自分の強みだと感じさせてあげることが大事だと思っています。だからスキル研修として提供するんですけれども、スポーツを通じて学んでいることがすでにたくさんあるっていう事も併せて伝えるようにしているんです。

じん
なるほどね。その中で具体的に「スポーツを通じてこういうことを学んでいるよね」ってどういうことがあるんですか?

ヒロさん
やっぱり目標を設定してそのプロセスを自分で考えて工夫をしていくこととかですかね。PDCAなんかとも通じるかもしれないですけども。
やれるところまでやって、出来る範囲を少しづつ伸ばしていく成長の仕方と、ここにたどり着くんだっていう目標を設定してその努力をするっていうやり方とでは成長の速度も違うと思うんですけれども、その後者の方ですよね。こうなりたいっていう目標を掲げてそこへ向かって努力するという力が身についていると思います。

じん
なるほど、ゴールオリエンテッドなアプローチですよね。積み上げで「今やっていることを延長していったらどこにたどり着くのか」ではなくて、「これを実現するためには今どうしたらいいか」ということが出来るってことですよね。

ヒロさん
そうですね。で、そこにたどり着く為に色々考えた結果、他者を巻き込んだり、その為のコミュニケーションをとったり、そういったことがどんどん付随してたくさんのことを学べてると思うんですよね。

じん
確かに、確かに。それはスポーツを専門にやっている人たちだからこそですよね。スポーツを趣味でやっている人はいっぱいいますけど、自分ができることの延長で楽しんでると思うんですね。でもやっぱりトップレベルのアスリートとして人を感動させるくらいのことをやっている人たちって普通の人には為し得ない夢のようなゴールに向かってやっているわけですよね。だからスポーツをやっているといっても趣味のスポーツとは全然違うわけですよね。

ヒロさん
そうですね。たぶん高いレベルの目標を掲げるほどすべきことの量が増えたり、質も高くなっていくわけです。いま優先してすべきことは何かを分析したり、きつい練習に自分なりの意味付けをして乗り越えたり、言いたくないことも敢えて口に出したりってことが増えていくんだと思いますね。



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