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チームビルディングジャパン > 第54回『チームビルディング研究会(3)本質はどこにある?』

第54回『チームビルディング研究会(3)本質はどこにある?』

2017/04/20
チームビルディングの話をしよう
2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った内容をお届けいたします。

今回の『チームビルディング研究会』は、本コラムで初めて2名のゲストをお招きしての対談です。

中島 久樹氏(マナビクリエイト代表 http://manacre.com
大橋 正司氏(サイフォン合同会社代表社員兼CCO http://www.scivone.com/
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目次

 

「解釈」は二者の関係によって決まる

河村甚(以下 じん)
今(前回)大橋さんがおっしゃった
「同じ言葉で違うことを指している」ってすごく
組織の問題で出てくるんです。

 

中島久樹さん(写真右、以下 なかしー)
あるあるですよね。

 

じん
大橋さんの専門の観点からすると、この状態をどのように解決していくんですか?

 

大橋正司さん(写真左、以下 大橋さん)
理論的なところからいうと、パースというアメリカの記号学者の
「解釈項」という言葉を使って説明してみましょうか。

菜の花は、農家の人から見ると「収入」
モンシロチョウからすると「おいしいご飯」
観光者からすると「わぁ、きれい」。

二者の関係によって解釈が決まる、ということです。

 

じん
二者というのはつまり、菜の花と観光客だったり、菜の花とチョウだったり、ということですよね。

 

大橋さん
そう。まずその2者の間の解釈を明らかにする。そうしないと始まらない。

 

じん
チームビルディングをやっていて、まさにそうだと感じます。

相手も同じ「観光客」だと思ってやっているけど
実は「モンシロチョウ」だったりするわけです。

だけど相手が「観光客」だと信じて疑わない。
「モンシロチョウ」だということにずっと気づかない。

「モンシロチョウ」の方も、相手も蜜が吸いたいはずだ、と思っているんだけど、
実はきれいな花が見たいだけ、ということがよくあります。

だけど「観光客」なのか「モンシロチョウ」なのか、お互いにわからないんですよね。
それがわかるようにしていくのは、
我々のやり方だと、話し合い・対話を通じて気づく、ということをしています。
話すとそれが見えてくるんです。

「チョウだったの!?」と気づけば簡単な話なんですけど、
気づけないんですよね~。

 

大橋さん
自分で何をどう認識しているのか、自分では分からないんですよね。

 

なかしー
僕は、「認知する」「気づく」というのも大切ですが、「意味付け」も大切だと思うんですよ。

「あ、俺はチョウね。チョウはこういう事を望んでいるよ」という。
何かしらの正しいものがあってそれでいい、というよりは

物事の見ているものが違うよねという話だったと思うのですが、
違うということがわかった上で、「じゃあどうする?」というのもみんなで決めるという感覚も大切だなと。それは意味付ける、だと思うんです。

 

じん
つまり、「チョウ」と「観光客」がいて、
「菜の花って何だろうね」ということを意味付けるということですね。

 

なかしー
はい。

もう少し組織に引きつけて言うと、意味付けることが
理念浸透だとか目指すべきことだったりする

理念に使われている言葉は何なのか。そういうことを意味付けることが
チームビルディングがやっている企業の理念浸透なのかな、と。


じん
まさにそうですね。

何だろうと意味付けしていくことによって、
本質が見えてくるんですよ。
「観光客」の言っていることと、「農家」の言っていること、「チョウ」が言っていることを全部合わせて話していくと、菜の花の本質っていうのが見えてくるんですよね。
どの観点から見た菜の花でもなく、本質ってこれ、

組織の、我々の本質ってどこにある、って
これをよく見ていくと出てくるんですよね。

 

大橋さん
生成される感じ?

 

じん
うん、生成される感じですよね。

 

なかしー
「生成」という言葉、合うと思いますね。

 

じん
「生成しよう」なのか「意味付け」なのか、それを探求していく。
どういうことなの?っていうことをちゃんと思わないと、対立にしかならない。

 

定期的なリフレクションの必要性

大橋さん
難しいところがあるとすると、「意味付け」は時間の経過や、
その人がちょっと動いただけでも大きく変わるわけですよ。

「アフォーダンス」といいますが、例えば車の運転をしているとしますよね。
運転中は車の「ルーフ」は雨から守ってくれるものとして
認識しているんだけれども、パーキングエリアに入って、車を止めました。
コーヒー買いました、ルーフに置きました。
自分が立ち位置を変えた瞬間にルーフの意味付けは机に変わるわけです。

 

じん
それを今、「情報」と呼ぶということですよね。

 

大橋さん
そうです。情報は生成されて変化していく。
「そうか、こうだったのか」といって、ひとつ価値ができました、
と思っているものは、変わりうる。

 

じん
そうですよね。車から降りてみたら、ルーフがあ、机だったじゃん、ということですよね。

 

なかしー
だからこそ定期的なものが必要なんですよね。

定期的なリフレクションが大切、ということなんです。

ここでいう定期的なリフレクションは、
今あるものをもう一回見直してみようぜ、みたいな意味合いで使ってますけれども。

 

大橋さん
対象物は全く変わってないのに
自分が視点、立ち位置を変えただけでこんなに変わるんだということに
日頃から自覚的になれる仕組みがあるのは、とても大事です。

 

なかしー
最近、リフレクションに有用な態度ってどんな態度なのかなぁと
考えていて、

リフレクションに必要な態度の一つは
そういう「立ち位置が変わるとモノゴトの意味は変わる」という認識をもっていることだと考えています。

そういう行為を、僕は「微分」と思ってるんですけど、
それを生み出すものは、一次微分、二次微分、とあるわけですよ。

 

じん
いいなぁ、この変態チックなのいいなぁ(笑)

 

大橋さん
ドゥルーズ的ですね。

 

なかしー
ドゥルーズ?

 

大橋さん
ふだんの見え方では見えてこない、存在の差異、微分しないと出てこないようなものというのをしっかり分析すれば、意味を解き明かしていける、みたいな考え方です。乱暴ですけど。

さらにこれを固定的なものではなく、時系列で、あるいは相対的に考えると、多様体なりになっていくわけです。

 

なかしー
なるほど、積分していくわけですね。

 

大橋さん
・・・っていう発想で。ちょっと量子力学的で僕も掴みきれてないんですけど。
だから、あながち間違いじゃない。

 

アナロジーで考える

なかしー
っていうね、なんでしょう、
アナロジーで考えるのが好きなんですよね。

数学の構造を組織開発の構造に移すような。
似ているところを感じ取って、そこから推察をすると新しいアイデアが生まれてきます。

でもあんまりアナロジーで考えすぎると大橋さんに怒られるっていうね(笑)

 

大橋さん
そんなことないですよ(笑)

 

じん
いやぁ、でもおもしろいですよ。

 

なかしー
アナロジーで考えることが
アイデアというか、物事をクリエイトするときのひとつの手法だと思っています。

大橋さん
そうですよね、あそびですね。

 

なかしー
「模倣」ですよね。アナロジーって。
違う世界を経由してそこに戻ってくると
情報構造が変わるわけです。

 

じん
僕がわくわくする部分って、
「物事の本質ってシンプルで美しい」と思っているんです。
シンプルで美しいところまで突き詰めていくと、いろんなところに絶対当てはまる。
実際、いろんなところでそういうことってあるじゃないですか。

だから、僕がやっていることって、チームビルディング、組織作りですけど、これって、
例えば数学、物理学と同じものがあるのではないか、と思っています。

数学・物理学では、過去の蓄積の中に、見えている答えがあるじゃないですか。
でも、組織作りには、これだという正解がない。
けれど、数学、物理学、自然科学で解明されているものをうまく当てはめることによって、組織作りに活かせるのではないかと思っているんです。

模倣なのかな…違うジャンルのことを当てはめてみるという考え方がすごく好きなんですよね。

 

なかしー
当てはめることには、人間のクリエイト、遊びの「欲求」ってのがある気がしていまして。

例えば「ごっこ遊び」の話だと思うんです。

ごっこ遊びは「何かを真似すること」「模倣すること」が楽しい、という遊びですが、アナロジーでアイデアを出すことが楽しいのはそれと近いことなんじゃないかと感じました。

 

じん
そうですね。ほんとに。



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