HOME 河村甚の連載コラム 第30回『アクティブリスニング(2) 傾聴の心構え』

第30回『アクティブリスニング(2) 傾聴の心構え』

2020/03/19

前回は、「相手の持っている当たり前は何なのかに興味を持って聞くこと、相手にとっての当たり前を自分はわかっていない、相手の当たり前を理解したいという気持ちで聞くことが、積極的に聴き、メンバーの意見を引き出せるようになるためのスタート地点である」ということをお伝えしました。

今回から3回にわたって、コミュニケーションのテクニックである「アクティブリスニング」を詳しくご紹介していきます。

  • 第330回 傾聴の心構え
  • 第331回 言語による傾聴テクニック
  • 第332回 非言語の傾聴テクニック

コミュニケーションが苦手な人も、型通りにやればある程度できるようになりますし、チーム内だけでなく、さまざまなところで活用できます。
苦手だと思っているみなさん、まずはコミュニケーションの「型」を覚えて真似してみましょう。
やってみた結果、「意外とコミュニケーションって楽しいな」「相手も喜んでくれるし、自分も楽しいな」という気持ちが湧いてくればしめたものです。
どんどんいろんな人とコミュニケーションが取れるようになり、さらにコミュニケーションがうまくなっていきます。


コミュニケーションの技として有名なのが「アクティブリスニング」です。

アクティブリスニングは、カール・ロジャースを中心に、カウンセリング分野で発達してきたテクニックです。日本語では「積極的傾聴」と呼ばれます。

「型」を知って使うためには、その前提となる姿勢や心構えが大切です。

今回は、アクティブリスニングの心構えについてお話しします。


聴く姿勢や心構えで大事なことは、大きく3つあります。

①共感的理解
②無条件の肯定的配慮
③自己一致


①共感的理解

共感的理解とは、「相手のために聞こうという気持ち」のことです。
相手の立場だったらどのように感じるだろうかと、相手の立場に立って捉えようとする気持ちのことです。

話を聞いているとついつい自分の当たり前で判断して、相手に対してフィードバックしてしまいがちですが、「相手は何を受け取っているのか」「相手はどのような背景をもっているのだろうか」ということに興味を持って聴くことによって、相手のために聴く気持ちが表れます。

自分はコミュニケーションが得意だと思っている人が失敗するパターンがあります。
それは、相手のためにではなく自分のために聞いてしまったり、自分にとっての当たり前で相手を判断してしまったりすること。
これらはコミュニケーションがうまくいかなくなる聴き方の典型です。

自分が相手より上の立場に立とうとするとうまくいきません。いかに相手のために聴けるか、共感できるかが重要です。


②無条件の肯定的配慮

無条件の肯定的配慮とは、「相手を受け入れる姿勢」のことです。

相手の言っていることに同調する必要はないし、同意見である必要は全くありません。
しかし、「それは違う」「間違っている」などと言わずに、相手が言っていることそのもの、あるいは、相手の存在そのものを受け入れることが重要です。

相手と同意見ではないからといって、相手を否定する必要はありません。
相手が言っていること、相手の捉え方、相手のあり方そのものを、無条件にすべて受け入れる。それが「無条件の肯定的配慮」です。


③自己一致

自己一致とは、「内側の自分」と「外側の自分」が一致しているということです。

自分をよく見せようとしたり、かっこつけて何か良いアドバイスをしようとするのでなく、自分自身に正直である、自分らしくあるということが大事です。

自分のあるがままでいる=内側と外側が一致している、ということが「自己一致」と呼ばれるものです。

 

これらの3つの姿勢・心構えをしっかり持ったうえで、「技」を使うことによって、いかにも「技でやっている」と思われない、自然な積極的傾聴ができます

次回は、アクティブリスニングの「言語による傾聴テクニック」をご紹介します。




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