HOME 河村甚の連載コラム 第36回『未知の課題に取り組むアプローチ(1) 未来を示すリーダーシップ』

第36回『未知の課題に取り組むアプローチ(1) 未来を示すリーダーシップ』

2020/06/11

コロナ禍によって、国としても会社や組織としても、これまで経験したことのない大きな変化が訪れています。
誰も経験したことのない課題、正解を誰も知らない課題に直面し、変化のなかで多くの混乱が起きています。

今回は、このような状況下においてはどのようなリーダーシップが求められるのか考えてみましょう。


誰かが正解を知っている課題とそうでない課題とでは、アプローチの方法が変わります。

誰かが答えを知っている場合には、ピラミッド型の組織構造/コミュニケーションの方が迅速に正しい答えを知ることができます。

一方、誰も答えを知らない課題の場合は、フラット型の組織構造/コミュニケーションの方が適しています。


これまで経験したことがある課題であれば、過去に経験したことがある人に聞けば、「こうすればうまくいく」ということがわかるでしょう。
しかし、コロナ危機のような、誰も経験したことがない未知の課題に対しては、どうすればいいかを誰も知りません。

正解がわからないのに、ピラミッド型組織構造の上の方にいる人が正解を決めなくてはならない・・・ということになってしまうと、うまくいかずに組織が混乱してしまいます。
未知の課題の解決策を見つけていくには、フラット型のコミュニケーションをとることが必要になります。

(具体的にどうしたらよいのかについては、後ほど詳しく触れたいと思います)

しかし、フラット型のコミュニケーションをとれば全てうまくいくのかというと、そうではありません。

未知の課題に直面し、多くの人が先が見えずに不安になっている今の状況において、大勢の不安を払拭するために有効なのはピラミッド型のコミュニケーションです。

未知の状況に置かれると、誰でも不安を覚えるものです。
このようなときに安心を与えるためには、明確な1つのメッセージ発信が必要です。

「我々はこっちへ進む」「こういう未来をつくっていこう」など、この先どうなるかが見えるメッセージ発信が不安を解消するために有効だということです。

メッセージ発信を迅速かつ効果的におこなうには、ピラミッドのトップにいる人が明確なメッセージを発信し、方向性や行き先を示すことが必要となります。


フラット型組織構造/コミュニケーションとピラミッド型組織構造/コミュニケーションには、それぞれ良いところと弱点があります。

今、このコロナ危機を乗り越えて行くためには、フラット型の良いところとピラミッド型の良いところを活かすことが必要です。

両方の良いところを使い分けられれば危機を乗り越えて行けますが、うまくいかないと混乱してしまいます。
・不安を払拭するリーダーの明確なメッセージはピラミッド型コミュニケーション
・未知の課題を解決するにはフラット型コミュニケーション
と使い分けましょう。

コロナに上手く対応しているリーダーは、「人々は何が不安なのか」「何が見えないのか」を捉えて、みんなが見えるように未来を示しています。

例えば政府や自治体などのリーダーであれば、「どうなったら自粛が解除されるのか?」「ワクチンや治療薬はいつ出来るのか?」など、見えないことによって起こる不安に対して、リーダーが工夫して展望を示しています。
また、企業のリーダーであれば、「雇用は確保されるのか?」「会社は潰れないのか?」といった不安に答えを示しています。


未来を見せ、方向性を示すピラミッド型のトップダウンのコミュニケーションと、未知の課題を解決していくフラット型のコミュニケーション。これらをうまく組み合わせて使っていくことが、現在のような危機の際にはとても大切なのです。

(次回は、実際にどのようにして未知の課題を解決していくのかについて解説します。)




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