HOME 河村甚の連載コラム 第47回『VUCAを生き抜くために必要なたった一つのこと』

第47回『VUCAを生き抜くために必要なたった一つのこと』

2020/11/12

ここ数年ホットワードである「VUCA」。コロナ禍によって、VUCAをヒシヒシと感じている人も多いのではないかと思います。

不確実で、曖昧で、複雑で、この環境をどう乗り越えればよいのかわからない。誰も経験していない、誰も正解を知らない。このような環境を「VUCA」といいます。


※ Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(あいまいさ)の頭文字をとった言葉

「VUCAとは?」「VUCAの世界で起こる変化」については
▼詳しくはこちら
https://www.teambuildingjapan.com/staffblog/theory/vuca01.html

 

VUCAの世界になってきたことは以前から言われていましたが、コロナ禍によって、不確実性や曖昧さがぐっとリアルに、目の前に起こっていることとして感じられるようになりました。

VUCAの環境の中で生き抜くためには、どうしていったらよいのでしょうか。
今回は、絶対に外してはいけないポイントをお伝えします。

 

VUCAを生き抜くために必要なたった一つのこと

VUCAを生き抜くために必要なたった一つのこと。それは、「組織を有機的組織にしていくこと」です。

「有機的組織」とは、聞きなれない言葉かもしれませんが、「機械的組織」と「有機的組織」の対比で何十年も前から使われてきました。

昔からある大きな会社は、多くが機械的組織構造です。
正しいことを間違えないように、全員が同じようにやるためには、ピラミッド型のヒエラルキー組織が適しています。
これらの会社は、機械的組織構造が最適だった頃に設立されました。
そして今でも、機械的組織のピラミッド構造を持った会社が多く存在しています。

ただし、機械的組織が有効なのは、過去の経験から未来に起こることが計算できたり、これまでの経験をたくさん積んでいる方が正しい選択ができるときです。
一気に不確実なVUCAの世界に変わってきた現在、機械的組織ではうまくいかなくなってきています。

 

VUCA環境で上司が起こしがちな間違い

VUCAのなかでは何が正解なのかわかりません。だから、上司も「こうすればいいんだよ」と過去の経験から教えてあげることができない。

このとき、上司が失敗しがちなのが、自分も正解がわからなったとしても、部下に教えてあげないといけない、指示を出さなくてはならない・・・そう思ってしまうことです。
上司も正解を知らないのに、部下に正解を教えてあげなくてはいけないというプレッシャーから一生懸命考えて、その上司にとってはベストな判断をして、下の全員に同じようにさせる。このようなスタイルは、VUCAの時代には適しません。

VUCA時代の上司がすべきことは、どちらに進むのか、方向を示すことです。
そしてまずは、自分も正解を知らないということを部下に伝えましょう。
正しい答えは自分も知らないし、誰もわからない。それならどうしたらいいかみんなで出し合おう・・・そう伝えるのです。

そして、答えがわからないときには、たくさん小さな試作品をつくり、トライして経験から学んでいきましょう。
とにかくやってみる、行動量を増やす、プロトタイプ(試作品)をたくさんつくって改善を重ねるサイクルを回す・・・ということが大事です。

 

完璧な設計図を書く前に作り始める

機械的組織構造では完璧な設計図を描いてからでないと行動できませんが、VUCAの時代では、それでは絶対にうまくいきません。
設計図すら書かずに、試作品をつくって、どんどん試して改良していく必要があります。

VUCA環境においては、行動しないことが一番のリスクになります。
とにかく行動し、行動したらきちんと振り返り、経験からチームで学習するのです。

有機的組織は、組織として学習し続けます。生き物として進化し続けるのです。
(ここ何年か前から流行っている「心理的安全性」も学習する組織を成り立たせるために重要な要素の一つです)

まさに生き物のように進化できなければ、先が読めないVUCA環境では組織は生き残っていけません。

 

生物のように進化し続ける有機的組織を育てる

生物は、地球環境の変化の中できちんと適応して、今も地球上で生き残っています。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」。
強いとか、偉いとか、お金をたくさん持っているとかではなく、いかに環境の変化に適応し変化できたか。ここが肝になってきます。

組織が生き物のように進化していく有機的組織へ変革してゆくことが、変化の激しい今、必要な組織づくりなのです。


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