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第51回『混沌の2021年、チームビルディング会社はどこへ向かうのか?』

2021年01月07日

2021年がスタートしました。
2020年を振り返ると、コロナに翻弄された1年でした。
多くの企業が、どう変化して生き延びていくのか模索しています。

社長さんたちの話を聞いていると、みんなすごく頑張っている。
自分たちの事業の根幹が揺さぶられるような経験をした人がたくさんいる。
なんとか次へ進化しようとしています。
チームビルディングジャパンもそのうちの一つです。

 

コロナ危機で世界的に経済全体が大打撃を受けていますが、その中で伸びてる企業があるのもまた事実です。
オンラインに移行してテレワークが主流になり、その中で求められている、例えば、フードデリバリーやオンライン会議システムなどの会社は伸びています。

チームビルディングジャパンはどうかというと、元々は、リアルに山ごもりで合宿をし、かなり密なプログラムをやっていました。
手をつないだり、人の体を支えたり、濃厚に接触をして、膝を突き合わせて至近距離で1つの紙を囲んで話す・・・密なコミュニケーション、密な関係性の醸成を対面で行うことが、我々の得意技でした。
しかし、その得意技が全てコロナで封じられてしまった。
チームビルディングジャパンも大きな転換を迫られました。

とはいえ、正直すごいと思うのは、私たちのチームはコロナ危機前から、オンラインでのチームビルディングをずっと模索して来たということです。
実際に、2019年にオンラインでの勉強会などもを開催していました。

 

また、2020年にコロナが大きく広がる前に実施した年初の社内ミーティングでは、
「我々が提供する価値の本質はプログラムやアクティビティではなく、チームビルディングの考え方や哲学である」
「チームビルディング哲学こそが我々の本質的価値である」
「2020年はチームビルディング哲学を広く伝え広めていこう」
ということを方針として確認、共有していました。

 

チームビルディングジャパンには、派手なアクティビティのインパクトを求める人が集まってくる。けれども、本質はアクティビティではない。
我々はそのことをよく理解する必要がある・・・ということを年初ミーティングで話しました。あくまで、チームビルディング哲学を伝える手段の一つとしてアクティビティを用いているだけだと。

チームビルディング哲学を伝える手段を、我々はアクティビティ以外にもたくさん持っています。
2020年はアクティビティ以外も広くおこなっていこう、きちんと我々のコア、存在意義に立ち返った仕事をしていこう・・・そう話し合っていたのです。

 

つまり、「何を」するかという”What”ではなく「なぜ」するのかの”Why”に立ち返って考えるべき、ということです。

我々のウリであり、人気だったアクティビティを用いた体験学習という手法の部分は、「どうやってチームビルディングを届けるのか」という”What”の部分でした。
「ではなぜアクティビティを使いたいのか」「なぜアクティビティをやりたいのか」。これら”Why”の部分がチームビルディングの考え方や哲学です。

1年前の2020年年初、我々の得意としているアクティビティ以外で、チームビルディング哲学をどう伝え広めていくかを検討しているさなかに、コロナが広まり強制的に我々の得意技が封じ込められることとなりました。

 

私はこのことを、「これまで売れていたアクティビティ(What)ではなくて、自分たちが大切にすると言っていたものにもっとしっかり目を向けろよ・・・」という強制的なメッセージだと受け取りました。
しっかりと意味ある学びとしてこの危機を受け止めていく必要があると思っています。

我々にとってある意味ではコロナは大打撃だけれど、この衝撃から学び成長していかなければなりません。
年初にしっかりと”Why”の部分を共有していたからこそ、我々にとってコロナの影響は意味があるものとなりました。

コロナが広まってから、チームビルディングジャパンではすぐに対面で実施するプログラムは休止し、オンラインでの開催に切り替えて素早く対応。オンラインのチームビルディングプログラムはある程度の需要があり、それに応えるかたちで2020年は実施することができました。

でもこれらは、アクティビティと対話で構成される、我々がこれまで得意としていた対面でおこなうプログラムの型をオンラインで再現したものに過ぎません。

今足りないのは、もっとチームビルディングの考え方やあり方、哲学を伝えていくこと。もっと広く多くの人たちに伝えていくことが重要と考えています。

これまでは我々のプログラムを直接受けた人にしか、チームビルディング哲学を届けられなかった。けれどもこれからは、浅くてもいいからもっと広く伝えていくことが大事。
そのためには我々のチームビルディング哲学、考え方を、より整理して伝え広めていくことが大切です。

 

今、コロナ環境下で、みんなコミュニケーションで困っています。
「コミュニケーションがうまくいかない」「関係性が難しい」そう話しているのをたくさん耳にします。
コミュニケーションが制限された今だからこそ、チームビルディングがすごく求められているのを感じています。

組織の問題やコミュニケーションの問題で困って、チームビルディングを求めている人がたくさんいる。
我々は、これまでの得意技は封じられたとはいえ、困っている人たちに役立つ技をその他にもいっぱい持っている。

必要とされない会社には、存続していく意味は無い。今の社会のなかでどうやって役に立つかが大事です。
困っている人たちに届くように、我々は届けていかなくてはなりません。

 

昨年コロナによって得意技を封じられてどうしようかと進めているときに、我々が封じられた得意技以外にも、実はこれまで使っていない得意技があったことに気付きました。

実は、チームビルディングの理論的な背景や考え方や哲学についての知見や、具体的なやり方などの「技」を持っていたにも関わらず、これまではほとんどこれらの技を使ってきませんでした。

なぜなら、体験から学ぶチームビルディング合宿では、自分たちの経験から振り返って学ぶということが大事で、一つの正解を教えることは、参加者の学びを削いでしまうことになるからです。そのためレクチャーの技はほとんど使ってこなかったのです。

ずっと蓋を閉じて埃を被っている宝物の箱があり、その中にはすごい知見が眠っているのに、これまで全然研修プログラムのなかで使ってこなかった。けれどもコロナによって得意技が封じられることにより、宝箱の存在に気付いたのです。

 

今、チームビルディングジャパンでは、動画講座やYouTubeなどを通じてチームビルディングを伝え広めていこうとしています。

伝え広めている内容(理論的な背景や具体的な方法)は、ものすごく役に立つにも関わらず、これまでの研修ではあまり使えなかったものです。

これらを今こそ宝箱から取り出し、埃を払って、ピカピカに磨いて、宝物を届けていくことが、今、社会から必要とされていることだし、我々が本当に持っている価値を形にすることだと思っています。

 

チームビルディングジャパンには、うちのプログラムの素晴らしさを知っていて、「アクティビティベースのプログラムをやりたい」「そろそろ対面でやりたい」という相談も来ます。
でも、元の状態、つまり対面で我々の得意技が使える状況に戻ればハッピーかというと
そうではありません。

このコロナ危機が我々に教えてくれたものは、2020年年初に自分たち自身で言っていた、
「アクティビティではなくチームビルディングの考え方や哲学、あり方が我々の価値である」
ということを、きちんと形にして届けてみろよ、ということだと捉えています。

・・・コロナのピンチが、我々にメッセージとして突きつけてきている。
 それに応えていくことが今やるべきことをやる。
 そもそも自分たちが言ったことを、コロナ危機が背中を押ししてくれている。
 これを糧として我々は学んで、成長して、進化していく。
 進化せずにコロナが終わってしまって、「元に戻ってよかったね」と笑ってなどいられない。
 危機で大変ではあるけれど、嘆きたくはない。
 より我々自身が進化して伝え広めていきたい・・・そう思っています。

 

このコラムを読んで興味をもったみなさん、
ぜひYouTubeや動画講座を開いて、我々が伝えていることを受け取ってください。
そして「いいな」と思ったら、自分の仲間、職場の人、友だちに伝えてください。
我々のメッセージを必要としている人たちが必ず周りにいるはずです。
必要としているその人たちに、我々のチームビルディング哲学を伝え広める手伝いをしてください。

社会全体が組織の問題やコミュニケーションの問題で困っている人たちに、我々のチームビルディング哲学を伝えていきたい。
研修には参加できない人たちにも届けていきたい。

伝え広めていくことが、我々がやらねばならないこと。

2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

YouTubeはこちら↓

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