HOME 河村甚の連載コラム 第56回『成果の上がる新人研修、入社1日目に何をすればいいのか?』

第56回『成果の上がる新人研修、入社1日目に何をすればいいのか?』

2021/03/18

新しく組織に入ってくる新入社員を迎えるにあたって、どのような研修を実施するとより高い成果が得られるかお悩みの方も多いことと思います。

 ある研究によると入社1日目、最初の日にどのような研修を実施するのかによって、成果が大きく変わることがわかりました

 

ある研修を取り入れることによって

  • エンゲージメントが高まった
  • 離職率が下がった
  • メンバーのパフォーマンスが上がった

という成果が他の研修よりも高く出たのです。

 

もしかしたら、これまで我々が当たり前だと思っていた新入社員研修の形が間違っていたかもしれないということに気付かされるかもしれません。

 

3つの異なる研修

この研究では、ある会社の同じ職種の新入社員を3グループに分け、3つの異なるパターンの研修を受けさせるという調査を行いました。 

1つめのグループは、自分らしさを活かす研修を受けました。

具体的には、最初に「自分自身の強みを活かしてもらうことが大切である」という会社からの強いメッセージが伝えられます。
そのうえで、個人ワークで自分の強みはどこにあるのかを探ります。
そして、ワークで探った自分の強みをどうやってこの会社の仕事で活かせるかを考えます。
研修を通じて、新入社員は自分らしさを会社の中で発揮することを学びます。

 

2つめのグループは、組織らしさを軸にした研修を受けました。

まず、会社のトップや先輩社員から「会社の文化を身に付け、各人がうちの会社らしさをしっかりと発揮していくことによって、最高の成果が得られる」ことが語られます。
これらのストーリーを聞いた後に、個人ワークをします。この会社の組織文化、会社らしさのなかで、自分は組織の一員としてどのようなところを誇りに思うかを考えるのです。
研修を通じて、新入社員は組織文化の大切さを身に付けます。

 

3つめのグループは、この会社が従来実施していた、スキルトレーニングや会社について理解をする研修を受けました。

研修を通じて、新入社員は働くために必要なスキルや知識を学びます。

 

 最も効果があったのは

上記3つの中でどの研修が最も効果があったと思いますか。

調査の結果、1つめの自分らしさを活かす研修を受けたグループが一番エンゲージメントが高く、離職率が低く、そしてパフォーマンスも高いという結果が出ました。

もちろん、研修後の実務においては、上司の協力が欠かせません。
上司が新人に対して、自分らしさを活かすための関わりかけをすることが重要になります。
この会社では上司たちも非常に協力的で、そのことが良い研修成果につながりました。

研修だけ変えればそれだけでいいという訳ではなく、実践でも研修と一貫したメッセージが伝わる関わりかけがあることが大切ではありますが、自分らしさを活かす研修が高い成果につながるという結果が出ているのです。

 

古くから日本で行われている新卒一括採用では、その会社の組織文化にゼロから染め上げていきます。

研修を通して家族の一員としての意識を持ち、年を重ねれば昇給して、新卒から定年まで勤めあげる。昔ながらの会社は、家族的な位置づけでした。

新入社員研修では、新人の自分らしさを活かすのではなく、純粋培養でその会社の人らしくなってもらうということが行われていましたが、本当にそれが効果的だったのかという事を先ほどご紹介した研究結果からは考えさせられます。

 

一人ひとりの自分らしさを活かす

新人が入って来ると「会社のあたり前」を教えることばかりになってしまいがちですが、それだけでなく、一人ひとりの自分らしさや強みを会社で活かす観点で迎え入れることをお勧めします。

新人の強みを活かし、自分らしさを会社の中で活かすことを意識して、より効果的な新人研修を実施してみてください。

 

最後に、「新人」というと新卒の新人を思い浮かべがちですが、今回ご紹介した内容は新しくそのチームに入ってくるどんなメンバーに対しても適用することが可能です。
中途採用や、他部署から新規にチームメンバーに加わる場合など、新しいメンバーが組織に入ってくるときにも広く有効ですので、新卒に限らず、今日ご紹介した方法をさまざまな局面で活かしていただければと思います。




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