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第57回『雑談を効果的に活かす』

2021/04/01

最近、「雑談が無くなったんだよね」というお悩みをよく聞きます。

・テレワークが増えるにつれて、実際に顔を合わせることが少なくなり、雑談レベルでちょっと知りたいことを聞く機会がなくなってしまった

・オフィス勤務のときのように一緒にランチに行ったりすることもなくなってしまい、
新しいメンバーがどういう人なのかわからなくなってしまった

というようなことが起こっているようです。

雑談の場が減って、なんとなくこのままではまずい、と感じられているけれど、その理由を訊かれるとうまく答えられない…という人もすくなくないのではないでしょうか。

今回は、組織づくりにおける「雑談」の価値や効果とは何なのか考えていきましょう。


★テレワークでも雑談を効果的に活かすためのポイント★

・雑談でお互いの心の距離を近づけることは意味がある
・共通体験の後のリフレクション的雑談は効果的
・意図的に雑談の場を持つ。雑談のスケジュールを入れる
・チャットツールなど、気軽にコミュニケーションを取れる手段で日常的に雑談する
・雑談から新しい発想を生み出そうとするなら、気兼ねなく話せる寛容な場を作ることが欠かせない

 

雑談でお互いの心の距離を近づけることは意味がある

雑談を通して相手がどのような人なのかを知ることができると、相手に対する心のハードルが下がり、チーム内のコミュニケーションが円滑になります。

「この人にはどのような話し方をしたらいいかな」「この人に質問するときにはどうしたらいいかな」ということがわかっていると、会議でも発言しやすくなります。
また、誰に聞いたらいいかわからず困ってしまった場合も、普段からいろんな人と雑談をしていれば、相談するハードルが下がります。

オンライン会議が増えるにつれて、業務上話さなければいけないことや、共有しなければならないこと以外について話す機会が減っています。
相手を知るための雑談は、リモートワークが増えるほどますます必要とされるようになるでしょう。


共通体験の後のリフレクション的雑談は効果的

リフレクション的雑談は、何かの共通体験のあとに持つことによって、高い価値を生み出すことが可能です。

会議やセミナーが終わった後、雑談的に振り返り、「今の会議こうだったね」と会議で起こったことの意味や価値を確認することにより、次はどうすべきかを考え、行動につなげやすくすることができます。

1週間の終わりに「今週はどうだった?」と振り返って話し合ったり、営業会議などで売り上げの数字を確認するときも、雑談的にそれぞれが思ったことを気軽に話すことによって、これまでは見えなかったものが見えてきたり、これまで無かったものが生まれたりします。

ちなみにチームビルディング研修では、アクティビティ体験の後にリフレクションの対話を行い、共通体験後の雑談を意図的に起こしています。
雑談によってチーム内の共有レベルを高めたり、得た学びを共有し次の行動に活かしていくということを、チームビルディングプログラムでは雑談を意図的に使っているのです。

 

意図的に雑談の場を持つ。雑談のスケジュールを入れる

今、テレワーク環境では意図的に場をつくらないと雑談ができない環境にあります。
これは逆に言えば、意図的に雑談の場を持てば解決する、ということでもあります。

例えば、いっとき、オンライン飲み会が流行りましたよね。
対面で仕事をしていたときにはよく飲みに行って話をしていたけれど、テレワークだとそれができなくなってしまった。それならオンラインでやろうというわけです。

オンライン飲み会も立派な雑談の場です。
飲み会だとハードルが高い場合や、業務時間外に集まるのが難しい場合は、オンラインランチ会やオンラインお茶会などを実施されている会社もあります。
目的はないけれど集まる機会を持つことは、組織づくりに有効です。

しかし、話題のきっかけやテーマが無く、ただ「雑談してください」と言われても盛り上がらないこともあるでしょう。
このような場合には、テーマを何か用意しておくことがオススメです。
よく使われるテーマに「グッドアンドニュー(Good and New)」があります。最近会った良かったこと、新しかったことの話をする、というものです。
慣れていないと「別に最近良かったことなんてないし・・・」という人もいますが、例えば、「初めて作ってみた料理がとても美味しかった」というような些細なことでも構いません。本人にとって良かったこと、新しいと感じたことを一つ紹介してもらいましょう。

そうして段々と相手をよく知るようになっていき、「この人はこういう人なんだな」と理解できるようになるに従って、お互いの心理的なハードルが下がっていきます。

 

チャットツールなど、気軽にコミュニケーションを取れる手段で日常的に雑談する

何も顔を合わせて声で話すばかりが雑談ではありません。
オンラインで雑談の場を持つためによくおススメしているのはチャットツールを使った雑談です。

チャットは前置きなく気軽なメッセージを送りやすく、雑談をするにも適しています。
わざわざ雑談の機会を設定するのは抵抗があっても、チャットで気軽に雑談することは取り入れやすいかもしれません。雑談専用チャンネルを作っているチームもあります。

 

雑談から新しい発想を生み出そうとするなら、気兼ねなく話せる寛容な場を作ることが欠かせない

雑談が減ったことにより「新しいアイデアが生まれにくくなっていないか」「偶然から生まれる自由な発想が損なわれていないか」といった心配をよく耳にします。

カチカチに枠におさまった話し合いだと、枠におさまったアイデアしか出てきません。
一方、雑談は枠にとらわれないので、思いもよらないものが掛け合わさって新しいものが生まれることがあります。雑談の中に新たな発想の種が詰まっていると期待されています。

しかし、この新たな発想を生み出す雑談は、ただ話していれば起こるわけではありません。
雑談とはいえ、ほとんどの場合無意識に「これを言ったら相手からどう思われるかな?」というバリアを張って話しています。雑談の場でも意外と自由に話せていないものなのです。

新たなものを生み出す雑談には、何でも話せる自由度とそれをお互いに受け入れあえる寛容さが必要です。
相手の発言を否定したり、受け入れられなかったりすれば、いくら雑談をしたところで新たな発想が生まれることはありません。

雑談から新しい発見を生み出そうとするときには、「これを話したら突っ込まれるんじゃないか」と不安にならないように、お互いに受け入れあえる寛容な場を作ることが重要なポイントになります。


★まとめ★  テレワークでも雑談を効果的に活かすためのポイント

・雑談でお互いの心の距離を近づけることは意味がある
・共通体験の後のリフレクション的雑談は効果的
・意図的に雑談の場を持つ。雑談のスケジュールを入れる
・チャットツールなど、気軽にコミュニケーションを取れる手段で日常的に雑談する
・雑談から新しい発想を生み出そうとするなら、気兼ねなく話せる寛容な場を作ることが欠かせない

以上、雑談を活かしたチームづくりについてお話してきました。
テレワークで雑談が減っている状況で、いかに効果的に雑談を活かすことができるかについて考え、取り入れてみてください。

 




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