HOME 河村甚の連載コラム 第63回『 D&I 多様性から新たな価値を生み出す 「個性とは他者との『違い』の中にあるもの」 』

第63回『 D&I 多様性から新たな価値を生み出す 「個性とは他者との『違い』の中にあるもの」 』

2021/06/24

「ダイバーシティ&インクルージョン」がチームにどう影響するのかについてシリーズでお伝えしています。

前回はブレインストーミングで新しい価値を生み出すポイントをお伝えしました。

一人ひとりのダイバーシティ、言い換えれば「個性」。
個性があるからこそ、ブレインストーミングに価値が出てきます。

個性は他者との違いの中にあるものです。
今回は、自分の個性をつかんで多様なメンバーの中で個性を生かしていくための考え方をお伝えします。


個性は違いの中にあります。しかし「違い」は恐れてしまいがちなものです。
そのため、「個性は大事」と言われ自分らしさや自分の個性を知りたいと思う気持ちはあっても、違いを恐れるが故に個性や自分らしさを消してしまう…ということが日常の中でたくさん起こっています。
せっかく自分のもっている個性なのにもかかわらず、他の人と違うことや自分が間違えることが怖くて、個性を消してしまうのです。

 

正しいと分かっていても、人と違うことは恐れてしまう

違いは恐れてしまうものだという例を挙げましょう。

みなさんはエスカレーターに乗るときどうされていますか。どちらか片側に寄って乗り、片側を空けておくことが多いのではないでしょうか。

しかし、それはエスカレーターの正しい乗り方では無いそうです。

二人で左右に並び、しっかり手すりにつかまって乗るのが正しいとのこと。
エスカレーターで歩くのは危険ないので、エスカレーターを歩く人のために片側を空ける必要はありません。

実は先日、息子と正しいと言われるエスカレーターの乗り方にチャレンジしてみました。
結果的には、周りの目が気になり、後ろから人が来ないだろうかと落ち着かず・・・周りと違うことをするのはとても居心地が悪いという経験をしました。

正しいとされる乗り方にもかかわらず、エスカレーターを歩く人に対して「これが正しい乗り方ですから」「歩く方が間違ってるんです」と突き通す気持ちには全くなれず、すごく居心地が悪かったです。みなさんも試しにやってみると、違いは避けてしまいがちであるということを実感できると思います。

正しいと分かっていても、なかなかできない。他の人と違うことに対して恐れてしまう。
私の経験を例としてお話ししましたが、

本当はこうであると自分では思っていても、行動できない・・・
みんながしていることと違ってしまうのが怖いから、周りに合わせてしまう・・・
正しいと分かっていても、正しくない行動や選択をしてしまう・・・

これらはすべて違いを恐れていることが原因で起こっています。


違いを生かすという観点でダイバーシティ&インクルージョンを扱うときには、「違いは恐れがちである」ことを前提として理解しておきましょう。

違いを生かすと言うのは簡単でも、実践には恐れを伴います。

違いは間違いではないこと、違いこそが新たな発想や価値を生み出すのだということを理解しておくことによって、恐れに勇気を持って立ち向かい、違いを生かしていくことができます。

 

解放の窓を広げる

違いを生かし合うことを考えるときに分かりやすいフレームをご紹介します。「ジョハリの窓」です。

ジョハリの窓では 「自分が知っている/知らない自分」という軸と「他人が知っている/知らない自分」という軸で四象限に分けて考えます。

  • 自分が知っていて、他人も知っている「オープンな自分」
  • 自分は知らないけれど、他人は知っている「盲目の自分」
  • 自分は知っているけれど、他人は知らない「秘密の自分」
  • 自分も他人も知らない「未知の自分」

 

ポイントになるのが「開放(オープン)の窓」です。

違いを生かすためには、自分が知っていて、かつ他人も知っている「開放(オープン)の窓」を広げていくのが大事です。

この窓を広げるためには、2つのアプローチがあります。

一つは「自己開示」です。
他の人には見せていない「秘密の自分」を減らすように、「自分ってこうなんです」「自分はこういう見方をするんです」ということを周りに見せて、自分を知ってもらいます。
違いを見せることには恐れも伴いますので、安全な範囲はどこまでかをきちんと見極めながらやる必要はありますが、開放の窓を広げるためには、自己開示することが有効です。

もう一つのアプローチは、「他者からフィードバックをもらう」ということです。
他の人はわかっているけれど自分は知らない「盲目の窓」を小さくしていくために、他の人から自分はどう見えているのかフィードバックをもらいます。

これら2つのアプローチによって「開放(オープン)の窓」を大きくしていくことが、より自分を知り、他者から知ってもらい、そしてお互いに個性を生かし合うことにつながっていきます。

状況によっては自己開示をしにくかったり、フィードバックを受けることがきついこともあるかもしれません。
しかし、勇気を持って自己開示とフィードバックを実践してみてください。
自分の個性をつかんで、多様なメンバーの中で個性を生かしていくことができます。




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