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第83回『「線の話し合い」から「面の話し合い」へ』

2022/03/31


話し合い方には2つのパターンがあります。
「線の話し合い」「面の話し合い」です。

「線の話し合い」とは、誰か進行役がおり、誰かが質問して誰かが答える・・・というように、質問とそれに対する回答が繰り返される話し合いのことです。
発言がたくさん飛び交っているように見えて実は1対1のコミュニケーションであり、「線」がたくさんあるだけの状態です。

一方「面の話し合い」とは、誰が仕切るともなく、縦横無尽に発言や問い掛けが飛び交う話し合いのことです。
いろんな人が質問し、いろんな人が答えることによって、最適解を導いていくことができます。

通常の会議では、リーダーが議長になって進行して発言を振っていく「線の話し合い」が多いのですが、最適解を導いていくときには「面の話し合い」が有効です。

ではどうやったら「面の話し合い」を生み出すことができるのでしょうか。
今回は「面の話し合い」を生み出すための5つの方法をご紹介します。

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1)書きながら話す
2)付箋に書いてから話す
3)斜めに振る
4)話しながらパスを出す
5)グループを少人数にする
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1)書きながら話す
大きい紙(オンラインの場合は共有ドキュメント、ホワイトボードツールなど)にみんなで一緒に書きながら話します。
ポイントは、落書きのようにみんなでメモをし、一人の書記が書かないようにすることです。
図解したり、誰かが指し示したりしながら話し合います。
発言しなくても、文字で自分の意見を表すこともできます。
誰かの書き込みに、別の人が書き足していくこともできます。
こうすることによって紙の上で「面の話し合い」が広がっていきます。



2)付箋に書いてから話す
思い付いたことを付箋に書いてから話す技です。
各自話したいことやアイデアを1枚につき1項目とにかくたくさん書きます。
書いた付箋を一人一枚ずつ貼り出しながら意見を述べていきます。
そのとき、誰かが自分の書いたものと似た付箋を貼り出したら、その近くに付箋を貼りながら便乗して話します。
つまり、話に便乗して構わないということがルール化されているので、同じようなことを考えている人たちによる便乗し合いが起こりやすくなり、面の話し合いが広がります。
全員が付箋を貼り出し終わって手元に付箋が無くなっても、どんどん便乗して話し合うようになります。



3)斜めに振る
「線の話し合い」では議長が誰かに対して話を振り、問われた側はそれに対して真っ直ぐに返答しがちですが、そんな時は「斜めに振る」こともできます。
例えばAさんが「私は○○だと思うんですよ。」と投げかけたとします。
「線の話し合い」ではそれを受けたBさんが「私は○○と思います」と答えて終わりですが、「面の話し合い」ではBさんがそれを受けて「なるほど〜。Cさんはどう思います?」とBさんからCさんにパスを投げます。
そうすることによって、直線的なやり取りではなく面が広がっていきます。シンプルですがとても効果的です。



4)話しながらパスを出す
「線の話し合い」では「私は○○だと思います」と発言して終わりです。これでは流れが止まってしまいます。また、声の大きい人やよく話す人ばかりに発言が偏りがちになります。
「面の話し合い」では、「私は○○だと思うんですがBさんはどう思いますか?」と自分が意見を述べた後、別の誰かに話を振ります。
少し強制感はありますが、自分が話しただけで終わらせないことによって面を広げていくことができます。



5)グループを少人数にする
人数が多いとどうしても話し合いにくくなります。グループを分けて人数を少なくしましょう。
3人以上6人以内が話し合いやすいグループサイズです。
例えば10人いたら、分割して5人・5人の小グループに分けてみましょう。

また、話し合いの流れが良くないと感じたときにもグループの人数を変えてみるとよいでしょう。
一旦3人の小グループで話し合うようにすると、当事者意識が高まります。

なお、2人で話し合うのと3人で話し合うのとでは、話し合いの結果が大きく違ってきますので注意が必要です。
2人の場合は相手のことだけ考えればよいので社会性が生まれにくく、話し合いが立体的になりません。
アイデア出しの会議のときなど、正解のない課題について話し合う時は特に、人数はできるだけ3人以上にした方がいいでしょう。
一方で、相手と向き合う1on1や、相手に寄り添って話を聴くコーチングなどは2人で話し合う方が向いています。


以上、今回は「面の話し合い」を起こすことができる5つの方法をご紹介しました。
「線の話し合い」から「面の話し合い」へと変えることができます。ぜひやってみてください。




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