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第71回『ゲームで研修(6)苦しんで仕事をしない』

2017/12/14

  
チームビルディングの話をしよう
2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、
代表河村がチームビルディングを切り口に
さまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。

今回の『ゲームで研修』は、
株式会社HEART QUAKE(ハートクエイク)代表である千葉 順さん
をお招きしての対談です。
http://heart-quake.com/ceo.html

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目次

 

 

ハッピーに働く

河村 甚(写真左、以下じん)
「働くということは苦しいことだ」という概念が社会的に広くあるよね。

ちばじゅんのように、「嫌いだから仕事をしなくていい仕組みをつくる」という人はなかなか居ない。

仕事は嫌いだけど、仕方ないから頑張るという人たちがたくさんいる。

そこで、自分自身としても、チームビルディングジャパンとしても、
もっと一人ひとりの働く人が、それぞれの自分自身の働く場でハッピーになるということにものすごく興味がある。

ハッピーに働ける状態を作ることは、きっと出来るはずだと思っている。

今、苦しいと思っている仕事が、実は楽しくなるとか、

会社がツラいと思っているけど、会社でハッピーになれるとか、

自分が犠牲を払わないと給料はもらえないと思っているけど、
犠牲を払うんじゃなくて、自分が自分らしさを発揮することによって、初めて社会から対価を得られる、ということに変わっていけると思う。

チームビルディングというものを通じて、他の会社も変わっていくことができるし、
うちの会社自身、もっともっとそういう会社でいられるようにしたいと思う。

ちばじゅんみたいにシステムを組める人は「働く時間を減らして、仕事以外に自分自身がハッピーな時間を作ろう」という考え方でもいいけど、
そうできない人たちは、仕事自体がもっとハッピーになるようにしていく必要があると思うんだよね。

千葉 順さん(写真右、以下ちばじゅん)
そうですね、そういう方向もありますね。

じん
我々がやっていることは、仕事でハッピーになれることに役立っていると思うし、さらにもっと役立てるはずなので、そこを頑張りたいと思っているところなんです。

ちばじゅん
働き方改革はまさにそういう感じですよね。

じん
本質的にはそうだよね。

 

嫌いなことをやめるという選択

ちばじゅん
僕がこういう働き方を選んだのは、本の影響もあるかも知れませんが・・・
要は、自分が何を嫌いなのかを結構ちゃんと分かっているつもりだし、
それをうまく避けている、ということなんです。

じん
ほぉーっ。

ちばじゅん
もっとみんな自分が何が嫌いかを認識すべきだし、
近しい人には伝えるべきだと思います。

好きなことを考えよう、というのが今の流れですよね。
でも、嫌いなことを避けた方が早いんじゃないかなって気がしたんです。

じん
なるほど。

ちばじゅん
「好きなことを追い求める」って、僕ももっともだとは思います。

でも、「何が好きなんだろう」と考えるより、
「何が嫌いなんだろう」と考える方が、
僕の中ではすっと入ってくるんです。これは人によるかもしれません。

僕は嫌いなもの絶対に食べないです。
例えば漬け物は出てきても絶対食べない。恥ずかしながらピーマンも食べません。

僕の親は、嫌いなものを食べないことに対してどうこう言わなかった
ちょっとおかしいですけどね。ある意味、嫌いなことがすんなり受け入れられていた。
良い風に言えば、自己主張が通るような環境でしたね。

じん
「食べない」ということに関して言うと、
普通は育つ中で矯正されてくるものだよね。

ちばじゅん
そうですよね。

じん
つまり、「好き嫌いしない」とか
「嫌でも頑張らなくてはならない」とか
「ツラくても頑張るとその先に良い成果が出る」とかいうのが
主流の流れだと思うんだよね。

ちばじゅん
そう思います。

じん
嫌いなことを明確にして避ける選択って、
多くの人にとって新しい気がするんだよね。

ちばじゅん
そうなのかもしれないですね。

じん
でも、ちばじゅんにとっては嫌いなことをやめるのは
当たり前なのかも知れないね。

ちばじゅん
同時に、好きなことをやっていても、どうこう言われたこと無いです。
例えば、朝5時半に起きて3時間テレビゲームをやっているような学生でしたが、
それに対しても親から怒られたことはないですね。

じん
へぇ~。

ちばじゅん
放任だったのか、僕に興味なかったのかわかりませんけど、
自由にさせてもらいました。

昔から好きなもの嫌いなものは結構自分で分かってましたね。

じん
好き嫌いが分かってそれを大切にする、と。

ちばじゅん
そうですね。それが個性なのかも知れません。
ただのわがままって可能性も充分ありますけど(笑)

じん
でも、わがままで片づけてしまうと、見えなくなっちゃうものが
今の話の中にはある気がする。

ちばじゅん
僕は小・中・高ずっとサッカー部だったんですけど、
筋トレが大嫌いで、高校時代も最低限の筋トレしかやらなかったですね。
みんなちゃんとダンベルを上げたりいろいろやるんですけど、
僕は3年間で一回もダンベルを上げたこと無いんですよ。嫌いだったのでやりませんでした。

たぶん、怒られなかったと思うんですよね~(笑)

じん
へぇ~(笑)

ちばじゅん
筋トレやってる奴がすごいとか、えらいとかではないと思うんですよ。

じん
なるほどね。
これを選択できるこということが、素晴らしいことなんだろうね。

つまり、嫌いとか好きとかが分かっていて、
それをちゃんと選択する。
それって普通に出来ているようで出来ていない。

それは社会性・・・人のことを気にしてしまったり、
人から自分がどう見られるか気にしてしまったりするからだろうね。

ちばじゅん
筋トレをやらないことを、先生には怒られませんでしたが、
筋トレが大好きだったサッカー部部長には怒られました。
でも、そんなに気にしなかったですね。
あなたは好きだろうけど、僕は嫌い、と思ってました。

じん
へぇ~。

ちばじゅん
一般の会社でも、ミーティングで「本当はやりたくない仕事って無いの?」って訊いたら、何か出てくると思うんですよ。
これは本当は好きじゃないです、みたいにね。
実はそれが好きな人がいるかも知れない。
それをチェンジするだけで結構ハッピーだと思います。

じん
うんうん。

ちばじゅん
さらに言えば、もしみんなが嫌いな仕事だったりしたら、
本当にそれをやる価値はあるのか、ということです。

じん
そうだよね。
やらなくて済む方法があるはずだ、ってことだよね。

ちばじゅん
みんながやりたくない仕事なんておかしいですよね。

じん
みんながやりたくないなら、やんなきゃいい。

ちばじゅん
他に誰かやりたい人がいるなら、アウトソーシングした方がいい。
誰もやりたくなくて放置されているようなやりたくない仕事なら、
止めちゃうっていうのもありです。

じん
これはすごい話だね。
そこまでなかなかきちんと目を向けないんだよね~。

ちばじゅん
繰り返しっていることは、一度業務の棚卸しが必要です。
これはやりたい、好き、とか
できないけど やりたい、とか
できないし やりたくないし、
できるけど やりたくない、ということもありますね。

やりたくないことは、やりたい人に任せた方がいいし、
みんながやりたくないなら、何らかしらの手を打った方がいいですね。

じん
変な仕事の美徳観みたいなもの・・・
「嫌でも仕事だからやるものだ」という美徳ってあるよね。

ちばじゅん
そうなんでしょうね~。

じん
嫌だけど仕事だからやっているという状態になってしまうと、
働く場ではハッピーになれないと思うんだよね。

ちばじゅん
時間もお金も掛けて、ハッピーになれないのは不幸なことですよね。

じん
そうだよね。

ちばじゅん
時間はほぼお金に等しいので、
労働は短くて、楽で、楽しくて、効果が出るものの方がいいですよね。

じん
うんうん。

ちばじゅん
「楽で楽しいこと」は人によって違う。
だったら、それぞれに「楽で楽しいこと」がまわるようにすればいい。
今なら業務委託という手もあります。
また、やらないという選択肢もあるかもしれません。

 

「やらない」という選択肢を選ぶときのポイント

ちばじゅん
ただ、やらないという選択肢を選ぶときには重要なポイントがあります。
やらなかった場合には、なんらかの損害が出ます。
1つでもできなくなることがあると、日本の会社って「いや、○○ができなくなっちゃうじゃん」となると思うんですけど、

本来は、それをやっていた時間やお金に対して、その損害がどれくらいのものなのか、という風に比べる必要があるわけです。

じん
なるほどね。

ちばじゅん
効果が高いんだったら、損害を受け入れるべきだと考えています。
効率重視の考え方かもしれませんが、極論でいうと、僕はうちの会社は
工数が9割減るなら、売り上げは半分になってもいいと思ってます。

何かを止めることで、今までの時間の10分の1で済むなら、売り上げは半分でもいいし、
同じ考え方で、売り上げは半分になってしまうけれど、時間が10倍生まれる方法はないかな、って年に1回くらいは考えてますね。

じん
ほぉ~。なるほどね~。

ちばじゅん
ゲームの研修はまさにそれです。
講師が行かないと売り上げは3分の1から半分になってしまうけれど、
でも、かかる時間は行った場合に比べて10分の1ぐらいになる。

じん
その価値があるっていうことだよね。

ちばじゅん
そうです。
ただ、売り上げが半分になるので、普通の人ってその選択肢がとれないんですよ。
工数9割減っても、売り上げが半分になってんじゃん、どうすんのそれ、って言うわけです。

じん
なるほどね~。

ちばじゅん
全体の働き方改革の中の僕の思考プロセスは、こんな感じだと思います。

じん
すごいね!
今聞いていて思ったのは、自分の場合は、「これ面白いからやろう」「あれ面白いからやろう」という風に、やりたいことをどんどんやっちゃう方向に行っちゃう。

ちばじゅん
それはそれで良いことですよね。

新しいことを始めるのも、それは絶対にやらなくてはならないことです。
何か止める代わりに何か新しいことを始めることもあります。

でも、新しく始めたときはどこかで定点観測をし、
効果があるかどうかは、測る必要がありますよね。

楽しくて成果出てるなら、もちろんGO。

難しいのは、
楽しくなくて成果が出ているときと、
楽しいけど成果出てないときの二つ。
この判断は難しいですね。

じん
そうだよねぇ・・・。

ちばじゅん
楽しくなくて成果が出てないことは止めればいいんですけど、
これを止めるのも意外と難しい。
成果がゼロではないんですよね。ちょっとは成果があるんです。
それをどう見るか。
楽しいけど効果が無いことを続けるかどうかは
文化やビジョンに関わってくると思います。

じん
なるほどね。



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