HOME 河村甚の連載コラム 第77回『会議でチームビルディング(4)ファシリテーターのパワー(後編)』

第77回『会議でチームビルディング(4)ファシリテーターのパワー(後編)』

2018/03/08

  
チームビルディングの話をしよう
2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、
代表河村がチームビルディングを切り口に
さまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。

今回の『会議でチームビルディング』は、株式会社 Dialogic Consulting 代表取締役社長
吉田 創(そう)さんをお招きしての対談です。
http://www.dialogic.jp/
 
そうさんは現在、対話型組織開発コンサルタント・ファシリテーター・講師としてご活躍中であり、
会議で行うチームビルディングプログラムをチームビルディングジャパンと共同開発しています。
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河村 甚(写真奥、以下じん)
前回の対談でも出てきた、「パワーとランク」の扱い方は難しいよね。
暴力に見えない暴力みたいなね。

本気で関わっていくということをやっている時にも、そこの線をちゃんと見ることができないとならない。
そうでないと、どこに線があったのか気づかないまま踏み込んでしまっているかもしれないからね。

吉田 創さん(写真手前、以下そう)
それなのに結果的に「俺すごく良いことをやった」と思っちゃう。

じん
相手も「良かった」と思っちゃったりするし。

そう
我々は人前に立つプロですから、「参加して良かった」と思わせるような時間を作り出すこと自体はできるじゃないですか。

するとその場では、参加者も、その姿を見ている担当者も満足する。我々も満足する。ある意味マッチポンプみたいな状態を作り出せる。
そうすると、研修そのものの評価は高くなるわけです。
でも実際は、学習転移が起きてない。

じん
研修を受けて「気持ち良かったけど、で、どうなの?」ってことだよね。
気持ちよさはあっても、学びがない。

そう
先ほど“えぐる”という話がありましたが、研修やコンサルティングの後、その人自身がどうするかについて、僕たちは責任を持つことができない。

だからこそ、本当にその人が望んでいるかどうか、その人のためになっているのかどうか、ということが重要なのだと思います。

じん
本質はそこだよね。

そう
相手をその場で満足させて、気持ちよくさせちゃってることと、それに対して自分たちも「我々は良い仕事をした」と喜んじゃってることとは、本質は同じだと思います。
いつの、誰の、何のために、という問いが無い気がするんですよ。

それもあって、師匠が「自分のため」と言ったときに、離れようと思ったんです。

じん
なるほどね。

「自分のため」と言っている意味にもよるだろうけどね。一段視座を上げて見ると、全て結局「自分のため」かもしれないし。

でもまぁ、その時その瞬間そうさんが感じたことに意味があるわけだしね。

そう
師匠から「俺がやりたくて何が悪い」と聞いたときは、残念だった。「そういうことか~」って感じました。

じん
話を聞いている中でも、残念感が伝わってきたよ。

ある意味、そこがそうさんと師匠との違いなんだろうね。子が父を超えていくというか・・・。

そう
自分から望んで師匠のところへ入り込んだし、師匠はこの仕事「いいな」と思った一番最初のきっかけを与えてくれた人だった。
でも、「いや、そこじゃないよ~」って感じたんですよ・・・。
この経験があったからこそ、自分の中での線引きが明確にはなりましたよね。

じん
それは、そうさんの強みだよね。

そう
人によっては、僕の人との関わり方が強かったり、早かったりするように感じられる人がいるかも知れませんけど、自分なりには境界線の内側のつもりです。

境界線はこの時に確定したわけではなく、その後も自分も痛い目をみながら、伸び縮みさせてきました。

じん
そういう経験をしてきて、それでも“師匠”と呼べる人がいるってすごいなぁ。

そう
自分の中で、師匠と呼んでいいものか躊躇する部分もあるんですよ。
だから「“あえて”師匠と呼ばせてもらうと」って、濁すこともあります。

じん
でも、すごいよね。

そう
すごい人だった。
パワーとランクに自覚的ではないというのはやばいと思ったので、一緒にはできないと判断しましたが、でも彼自身は本気なんですよ。

昔は何人かと一緒にやっていたんだけど、みんな辞めてしまって、結果的に彼一人が残ってやるということになったときに、本人なりに相当な覚悟を決めたようです。

境界線の向こうでやっている自覚はあるみたいだったんですよ。
他の人とは違うことをやっているという自負があったし、本気でやっているし、こっちの方が本物だと思っているところもある。

勘違いな部分もあったかも知れませんが、自分一人でもこの仕事をやっている覚悟を持った人でしたね。
彼だからこそ、ずっとやってこられたのだと思います。

じん
今の話を聞いていて、そうさんを羨ましいと思うポイントがあります。
それは師匠と呼べる人がいるということ。

そう
ほぉ。

じん
これは自分の弱点だと思ってるところなんだけど、これまで一度も、自分には師匠と呼べるような人がいたことがない。

もちろん、いろんな人にお世話になったし、教えてもらったし、そのおかげで今の自分があるっていう感謝の気持ちもあるけど、本気で教えを乞うような師弟関係を持てたことが、今まで一度も無いんです。

そうさんはたぶん、本気で教えを乞うことをしたから、師匠って呼べるんだと思う。

だから、そうさんが羨ましいですね。




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