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第4回『人類初の危機!人口減少社会にあなたの組織は立ち向かえますか!?』

2023年04月06日

これから到来する未来にどう向き合い、まだ無いものをどう生み出していくか。イノベーションを起こすためには、一人の天才、エリートに頼るのではなく、多様な視点を持った個人が集まり、チームが協働することによってイノベーションを生み出す方が有効であることが研究によって分かっています。

過去の統計から、到来することがほぼ確実な未来予測の一つに、人口推移の予測があります。現在、地球の人口は約80億人そしてこれは約100億人まで増え続けると予測されています。今世紀中に100億人に到達し、その後は人口が減少し続ける人口減少社会に入っていく事が予測されています。

人口の問題が社会に及ぼす影響は甚大です。人口問題を理解して社会の変化を捉え、我々はどうあるべきかを見つけ出していくことは組織のイノベーション推進を考えるうえで欠かせない視点です。今回の「チームビルディングの社会科」では「人口問題」について組織づくりの視点で考えてみましょう。

まずは、日本の人口問題と、世界の人口問題の2つの切り口で考えてみます。

日本の人口問題について

日本は少子高齢化社会と言われています。合計特殊出生率1.30(2021年)で低下傾向にあります。すでに育児支援などの様々な出生率を上げるべき取り組みがなされていますが、高齢者が増加し社会保障が成り立たなくなることが懸念されています。解決すべき社会課題ではあることは間違いありませんが、そもそもなぜ人口減少社会がまずいのでしょうか。

それは、人口の増加/減少は経済の成長/衰退と比例するからです。日本の人口推移を見ると、経済が成長しているときに人口が増えており、経済が衰退しているときに人口が減っていることが分かります。

これは非常にシンプルな理屈で、買う人が増えればその分経済が成長するからです。グローバルな大企業は、現在人口が増えている国々にどんどん売り込んでいます。日本は人口減少社会です。人口成長=経済成長ですから、人口の減少とともに経済も衰退していくということになります。

世界の人口問題について

一方、世界では日本とは逆に人口が増え続けています。同時に、人口増加によって環境汚染や食糧危機などの問題も発生しています。これらの社会問題を解決しないとこの地球全体が破綻してしまいます。

人口が増加すると経済は成長する。しかし、環境汚染が進み、食料危機が訪れ、あらゆる社会問題が起こっている。これを解決するにはどうしたらよいのでしょうか。

それは、「子どもが死なない社会を作ること」です。出生率は、「子どもが死亡しなくなること」によって下がります。子どもが死亡する確率が高いところでは、たくさん子どもを産もうとする意識が働きます。すなわち、出生率が高い地域というのは、子どもが成人までに死亡するリスクが高い地域です。

逆に、日本は非常に医療のレベルが高く、自分の生まれた子が成人までに死亡するリスクを考えずに子供を持つことを検討することができます。ですから多産である必要はなく子どもの数は減っています。

途上国の医療、衛生、水の問題を解決することは、子どもが死亡しない社会を作ることにつながります。そして、結果的に人口増加社会にブレーキを掛けることができるのです。

人口の動向をみると、世界の人口の上限は約100億人であると予測されています。今世紀中に世界人口は100億人をピークに、その後人口減少社会に入っていくと言われています。人口予測は比較的予測しやすく信頼できる統計ですから、世界人口で100億人を迎え、世界中が人口減少社会を迎えることは間違いないでしょう。

我々が今なすべきこと

そして、ここに我々のチャンスがあります。現状、日本は人口減少社会に入り、経済も伸び悩んでいます。つまり、世界が今後経験する情勢をいち早く体験しているのです。

人口が「多い」「少ない」ではなく「減っていく」という点がポイントです。 太古の昔から人口は増加の一途をたどり続けてきました。人口減少社会はこれまで誰も経験したことがありません。いま初めて減少していく局面に立たされています。

人類が初めて経験する人口減少という現象を日本は真っ先に、世界に先駆けて体験しているわけです。

では、世界が人口減少社会に入ったときにどうすべきか。一つは、人口が減少しつつも経済を成長させていく方策を見つけ出すという、これまでには全く無かった方法を見つけ出すこと、もう一つは、経済成長を軸とした社会ではなく、何か違う要素を軸に置き替えることで我々の社会が平和で安全にかつ健康に運営できる社会を作るための新たな方法を見つけ出すことです。

日本では「出生率を上げよう」とか「外国人労働者を受け入れよう」などの対策がなされていますが、それらは小手先の取り組みに過ぎません。

今、日本企業は世界中のどの国よりも早く人口減少社会に直面しています。人口減少社会においていかにして経済を回していくのか、または、経済成長以外の何かを見出し、人々が安全に平和に健康的に暮らせるイノベーションを起こすのか・・・。この社会の中でどうあるべきかを考え抜き、取り組む必要に迫られていることを認識する必要があります。

すでに一部の企業では変化が起こり始めています。ここ数年、多くの企業で、多様性尊重、ジェンダー平等、働き方の幅を広げる副業などが拡がり、一人ひとりが自分らしく働くなど、自分らしく働くことが推進されています。
これからは、違いを尊重して個を活かしながら、チームで未知の未来を切り開くイノベーションを起こしていくことがますます必要とされるようになるでしょう。
また、企業は利益の最大化を目指すだけでは、株主から評価されなくなってきています。
人口減少社会によって経済が衰退する可能性が高い未来において、経済成長以外の軸が必要になることでしょう。

不確実性の高い社会において必要とされるチームの力とは、未知の課題を解決していく力です。人口減少社会のなかでもいかにハッピーに働き、暮らすことができるかについて真剣に取り組み、イノベーションを起こせる企業だけが淘汰されずに進化していくことができます。

社会を学びながら、人類がこれまでに経験したことがない人口減少社会を乗り越えていくイノベーションを生み出すことができるチームづくりをしていきましょう。

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