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第30回『登山ガイドとチームビルディング(2)なぜチームビルディングを始めたのか?』

2016年05月19日

チームビルディングの話をしよう
※2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った内容をお届けいたします。

※今回の『登山ガイドとチームビルディング(2)なぜチームビルディングを始めたのか?』は、
第29回『登山ガイドとチームビルディング(1)背景
の続きとなります。

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河野格1

 

河野格(以下いたる)
僕は「何か仕事ください!」というところからチームビルディングの仕事を始めたんですよ。
(*1 前回コラム『登山ガイドとチームビルディング(1)背景』参照)
「この仕事がしたい!」という思いからではなくて完全にDoから入ったんですよ。やりながら自分で魅力を見つけていったり、楽しみ見出していったりでしたね。

河村甚(以下じん)
最初は学校向けのプログラムから入ったんだよね?

 

いたる
そうですね。学校向けのプログラムは今でも続いてやっているんですが、その理由は、僕は教育家系なんですよ。両親とも教員なんです。このアンテナって僕の中にあると思っていて、子どもと関わっているって全然苦じゃ無いんですよね。むしろ健全な社会を目指すためにはこういう仕事は大切だと思っています。
今、僕の兄妹全員が先生と呼ばれたり、教員そのものでは無いんですけど教育に関わる仕事をしていて、僕も僕なりに教育というものに関わっていける仕事として学校向けの体験学習プログラムをやっていますね。

僕はそういった「何か仕事ください!」といったところからこの仕事に入って来たので、じんさんがチームビルディングを始めた背景にある思いとか、長くやってきてどういう風に気持ちが変わって来たのかだとかにも興味あるんですが、そのあたりはどうですか?

じん
自分の場合は最初にチームビルディングと出会ったのは1998年。
その頃アメリカのUp with Peopleというグローバル教育プログラムに参加してた。そのプログラムでは世界中から20代中心のメンバーが集まって世界中を回りながら経験から学んでいく。
その体験には3つの軸があって、
・どこにいってもホームステイする。
・訪問地でコミュニティサービス、ボランティア活動をする。
・ミュージカルのショーをやる。
ミュージカルをやるというのは教育プログラムとしては特殊かもしれないけれど、それは言葉を超えたコミュニケーションツールであったし、社会と関わるひとつの切り口だったり。
で、そういったこと以外にも教育のプログラムがあって、その中でチームビルディングやファシリテーションといったものを始めて体験したわけですよ。

 

いたる
なるほど

 

じん
その経験は自分にとってはとても衝撃的で、自分はいたるのうちとは違って教育家系ではなかったし、教育に対してはある意味不信感みたいなものを持ってた。なんて言うのかな、「教育というものは誰かが持っている正解を勝手に教え付けられるものだ」というような印象を持っていて、それが非常にイヤな子供だったので「自分の頭で考えたい」と思っていた。
だから学ぶということに面白みを感じていなかったし、大学に行こうとも思わなかったし「いろんな経験がしたい」「早く仕事をして自立したい」と思ってた。
それが色々経緯があって、アンチエデュケーションだったのに海外のグローバル教育プログラムに参加して、でもそれがとても自分にとっては良くて「そうか、誰かの常識を無理矢理押し付けるんじゃなくて、自分で経験して考えてというところから学ぶことが出来るんだ!」ということがとても嬉しかった。それがすごく学びになった。

その後イベント会社に就職して主に海外でのインセンティブイベントをやっていた。それはとても楽しいし、面白いしごとで、何百万、何千万という予算で一晩限りの夢のようなテーマパーティーを作っていた。自分のアイデアで想像したことがお客様と一緒に相談しながら現実の形にしていく仕事で、夢中になってやっていた。
でも実は同時にとても違和感も感じていて、インセンティブイベントなので主に高い営業成績を上げた人のためのご褒美イベントだったから、そのご褒美のために頑張ってもらう言わば走らせるためにぶら下げるニンジンを作るような仕事だったのでそれは最初っからイヤだったんだよね。そこって何か違うなというか、どうせニンジンを作るなら、本当にその人の人生の糧となるニンジンを作りたいと思った。当時作っていたような夢中になる体験を通じて、その体験がちゃんとその人の糧となるような仕事がしたいと思った。ただ楽しいだけだったり、まやかしの高揚感や名誉みたいな空虚なものを生み出すのでは自分がやっていて苦しくなってきたんだよね。

で、自分が理想とする様な仕事を自分で作ろうと思った時に、グローバル教育プログラムで経験してきたものが「こういうものは日本に無かったし、これを日本でちゃんと広める仕事を始めよう」と思った。会社を始めるまでは「チームビルディング」よりも「自分の実際の経験から学ぶ」ということをより重視していたかもしれないね。誰かが正解を教えてくれるまで受け身になって待っっているのではなくて、自ら行動したり考えたり、人と関わり合ったりという中から学ぶ。
これが日本に足りていないと感じて、それをもっともっと広めて行きたいなと、そういったところから生まれたチームビルディングジャパンなんだよね。

 

いたる
なるほど、いいですね。体験、経験から学ぶ。

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組織は変われる!チームづくり資料DL
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