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第20回『変わる企業文化、若手社員の「新たな価値観」をどう受け止める?』

2023年12月14日

早くも内定者に向けて企業の新しい顔となる新人たちの育成が本格化しています。人材育成を担当する方々にとって、新人たちの成長を見守るのは、まるで子どもの成長を見守る親のような心境かもしれませんね。

いつの時代も新人たちは、少し前の時代とは異なる特徴を持っています。前の世代から見るとその違いのダメなところが目立ってしまい、「最近の新人は」といつの時代も言われてきました。人材育成の方法は、主にダメな部分を直すことに重点を置いていました。しかし、今は流れが変わってきています。それぞれの良い部分を伸ばし、個々の才能を活かすことに重きを置くようになっています。採用ページにも「働き方の多様性」や「個々の才能を活かす」などの言葉が並んでいます。

このような変化の背景には新人たちの価値観の変化があります。就職する際、昇進や給与よりも「自分の力を発揮できる仕事」を重要視したり、会社よりも社会を重視する傾向が増してきています。

企業もこの変化に対応し、採用ページなどで社会に良い影響を与える企業の取り組みをアピールするようになっています。SDGsへの取り組みなどもそうです。しかし、表面的きれいごとを言っているだけではうまくいきません。企業が本当に社会のために真剣に取り組んでいるかを見ています。かつては会社の利益のためにはきれいごとだけでは回らないと考えられていたかもしれません。今の時代は本当に社会への本質的な貢献を求めています。

次の時代を作っていくのは常に新しい世代です。それは自社で働く人たちだけでなく、顧客も、社会全体もそうなのです。

企業はただ経験の少ない新人に教えてあげるだけでなく、彼らの価値観を理解し、受け入れる姿勢が必要です。採用ページに掲げられた理念が現場で実践されているかどうかが、彼らの企業への評価に直結します。

前の時代を作り上げてきた世代は新しい世代がよりよく生きていけるように、よりよい未来を築いていけるように導き、育てていく必要があります。

企業としては、これからの未来を見据え、新人の考え方に対して柔軟に対応する必要があります。彼らが持つ新鮮な視点は、会社にとって新たな風をもたらすことでしょう。受け入れる側が教え育てるだけでなく、理解し、彼らから学び、それを尊重することが、大切なのです。

企業の文化や環境を新しい時代を築いていく彼らと共に育てていくことが組織の進化の鍵を握っています。メンバー一人ひとりの個性や才能を大切にし、共に成長していく企業こそが新しい時代を築いていくでしょう。

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