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第66回『ゲームで研修(1)チームビルディングとは?』

2017年10月05日

チームビルディングの話をしよう
2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。

今回の『ゲームで研修』は、
株式会社HEART QUAKE(ハートクエイク)代表である千葉 順さん
をお招きしての対談です。
http://heart-quake.com/ceo.html

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目次

 

 

河村 甚(写真左、以下じん)
千葉さん…ちばじゅんとはチームビルディング研修プログラムで業務提携してします。

個人的には、ちばじゅんの働き方にとても興味があります。
自分の生きたいように生きること。それをビジネスを通じて実現している。
ちばじゅんの仕事の仕方、働き方には、結構みんな憧れるんじゃないかと思うんだよね。

もちろん、ゲームと研修、学びの周辺の話もできるといいなぁと思っています。

…というわけで、これから何回かにわたってじっくりお話を聞かせてもらおうと思っていますのでよろしくお願いします。

まずは簡単に自己紹介をお願いします。

千葉 順さん(写真右、以下ちばじゅん)
ちばじゅんです。ハートクエイクという会社をやっています。
ゲームを使った研修を提供しています。

新卒採用で使えるコンテンツの提供を通じて、採用支援もしています。
採用時のグループワークでゲームを使ってもらったり、
評価はその会社の方が行い、ゲームの運営を僕がやったりすることもあります。

あとはプログラミングのオンライン研修もやっています。
内定者向けeラーニングなんですが、これを採用エンジニアの素質あるかどうかの見極めツールとして使っている会社さんもありますね。
総合職向けのプログラミングのリアルな研修も、4月だけはやっています。

というわけで、やっているのは、研修と採用。
基本はゲームで、一部プログラミングのeラーニングをやっている。会社はそんな感じです。

個人としては、エンジニアであり、ゲームの開発者。講師であり、ファシリテーター。
あとは、仕組みを作るのが好きですね。プログラムもゲームも、仕組みなんですよ。

じん
まさに仕組みだね。

ちばじゅん
仕組みが出来て、その中でみんなが遊んでくれたり勉強してくれたりするのが好きです。
自分がその中で何かをするのは好きじゃないかも知れない(笑)

経歴としては、大学でプログラミングを学んだ後、
新卒でIT企業に入り、エンジニアを5年やりました。
その会社でインターンシップの運営もやりました。新卒で入ったその会社はインターンシップで有名な会社だったんです。そのインターンはかなり教育的な内容でしたね。

あと、ごく個人的なことを言うと、「兼業主夫」です(笑)
奥さんの帰りが僕より遅いので、夜ご飯はたいてい自分が作ります。

よろしくお願いします。

 

チームビルディングとは?

じん
ちばじゅんが対談で話してみたいテーマはある?

ちばじゅん
僕は、チームビルディングも研修テーマとしては扱いますが、
僕自身はチームビルディングの専門家ではないと思っています。

チームビルディング専門家であるじんさんに、
「チームビルディングってなんですか?」ということを聞いてみたいです。

個人的にはこう思う、というのはあるのですが、
違う切り口で、深い思いがあるのではないかと思うので。

じん
チームビルディングって何か。おもしろいテーマだよね。
人によって解釈が違うでしょ、チームビルディングって。

ちばじゅん
そうですね。

じん
人によって、期待することが違ったり、何が起こってほしいのかが違ったりする。

チームビルディングを使っているみなさんも結構モヤモヤとしているんじゃないかと思うんですよ。
チームビルディングってこういうものだよね?
いや、これもチームビルディングなのか?みたいな。

チームビルディングという言葉もこの10年でぶわーっと広がりましたからね。
現状、いろいろなものがチームビルディングと呼ばれている。

基本的には、チームビルディングとはざっくり言うと、
「組織作り」「チーム作り」じゃないですか。

うちの会社で過去10年やってきたこととして、
チームビルディングと呼ばれるものの枠を広げようとしてきたんです。

チームビルディングをすごく狭く言うと、
アクティビティ・・・何かしらのイベントごとをやって、
チームが直接的な共通体験によって仲良くなる、みたいなことが
狭い意味でのチームビルディングです。
我々の様な専門会社に依頼するものもあれば自分たちでバーベキューやったり、運動会をやってチームビルディングイベントとするみたいな事もあります。

組織作りのパーツの一つとしては機能するけれども、
純粋にそれそのものが組織を作るわけではない。

チームビルディングジャパンでは組織開発の領域もチームビルディングという言葉に内包させてきました。
プログラムの中に、アクティビティと対話、ホールシステムアプローチ等を組み合わせた形のものをこれまで作ってきました。

そういう意味では、単なる共通体験だけでなく、
組織開発全体がチームビルディングだと言えます。ただ関係性を短期的に良くするだけじゃない。

でも人によっては、チームビルディングとは
短期的な目標に向かうプロジェクトチームを作ることを
チームビルディングという場合もある。

またそれとは違って、会社のように永続的に続くコミュニティのようなチーム作りを求める依頼も結構来ます。

ざっくり言うと、そんな感じかな。

ちばじゅん
僕らがやっているのは、じんさんが言ってくれた中では
狭義のチームビルディングですね。

ある日のイベントであるコンテンツ、媒体となるものを提供することで、
共通体験をしてもらい、
振り返りやゲームの体験を通して、現場に戻ったとき
少しでも関係の質が上がっていたりとか、
現場で気をつけなくてはならないポイントなど
何か持って帰ることが出来るような一つのイベントを提供しているのが、
僕らのチームビルディングです。

でも個人的には、もっと広い意味でチームビルディングを考えるとすると、
評価制度やその公平性まで考えないとならないと思う。
でないと、イベントは楽しかったけど、普段の業務は・・・ということになってしまう。
業務の問題は人間関係だけでなくシステム・・・構造の問題であったりするわけですから、
そこもチームビルディングに内包していいのではないかという気がします。

じん
まさにそこだよね。
会社のシステムが変わらないとチームは変わらない。
永続的な組織作りを望むお客さんとは特によく話しています。

単発でチームビルディング合宿をやると、一次的にとても良い状態になる。
でも、「いい感じ」「学んだよね」「気づき多かったよね」というだけでは組織は変わらない。

そりゃ変わるきっかけは作るけれど、
その会社の実状が研修とあまりにも違うと、夢の世界にしかならない。

例えば、1泊2日のチームビルディング合宿をやって、
お互いに助け合う会社になって行く必要がある、という事を見つけたとする。

でも実際に会社に帰ったら、評価制度が合っておらず、
そもそも他の人を踏みにじってでも勝ち上がらないと評価されないという制度だったとしたら、
それじゃあ助け合わないでしょ、ということです。

そういう会社ってすごくあるんです。
システムに手をつけるのは時間が掛かるから、
研修で応急処置をしたい、となるんですけど、
システムに手をつけないと研修効果が長続きしません。

ちばじゅん
人から聞いた話ですが、中途採用された人たちの給料が、もとからいた人たちに比べて
高いけど、成果が出ていないケースがあるそうです。

そうなると、「高い給料をもらって仕事してないのかよ」という雰囲気になる。
要するに、関係の質が高くない状態ですよね。

そういうチームに対して、ゲームのチームビルディングをやったとします。
個人としては認め合って、お互いの強みや弱みがわかって…となるかも知れないけど、
現場に戻ったときに、システムが変わっていなければ、
なかなか根本的には変わっていきづらいですよね。
応急処置的なことはできるかも知れないけど…。

実際、チームビルディングというキーワードで研修をやっている会社さんで、システムまでやっている会社は少ないですよね。

じん
無いと思う。研修ぐらいまでじゃないかな。

ちばじゅん
組織開発となるとそこまで入ってきますけどね。

時間もかかるし、抵抗勢力もあるし…そこはそこで大変そうですよね。

じん
そういう会社でも、
きっかけがあったりすると、変わることもあるんだけどね?。

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