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河村甚の連載コラム

「チームビルディングの話をしよう」

代表の河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合っていきます。隔週更新です。

  • 第93回『チームビルディングは楽じゃない(1)チームビルディングとの出会い』

    チームビルディングの話をしよう
    2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、
    代表河村がチームビルディングを切り口に
    さまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。
     
    ◇今回の対談のお相手は・・・
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    飯島 邦子 氏 (組織開発ファシリテーター プロセスデザインコンサルタント)

    元IT系。システム構築プロジェクトのマネジメント経験で、やっぱり人だと気づいて方向転換。ファシリテーションと出会う。2011年独立、PROCESS Laboratory主宰。ファシリテーションを軸にNPO支援や中小企業の組織活性化や研修事業をしつつ、持続可能な開発のための教育(ESD)を推進するコーディネーター育成プロジェクトに関わる。2016年からは㈱ジョイワークスにも参画し、現在は、個人事業・企業活動・NPO活動という3つの器を通して、人と組織、そして社会の持続可能性の探求を軸に活動中。
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    目次

     

    河村 甚(写真右、以下じん)

    くに、よろしくお願いします。
    今日はドキドキなんですよね(笑)

    飯島 邦子さん(写真左、以下くに)
    はい(笑)緊張してます。よろしくお願いします。

    じん
    我々のそもそもの出会いは、2011年だったかな?
    日本ファシリテーション協会(FAJ)での「チームち~む」(※)合宿でしたね。

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    ※「チームち~む」とは、2010年東京支部イベントをきっかけに結成された、
    FAJ会員有志による継続的にチームについて考える自主チーム。
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    くに
    「チームち~む」で企画した、
    『チームについてチームで考える ~体験と対話で学ぶチームビルディング合宿~』に、
    じんさんにファシリテーターとして来てもらったんですよね。

    じん
    そうでしたね。修善寺に行った。

    くに
    その前年(2010年)に、
    『チームについて考える』というテーマのワークショップがあり、
    「チームち~む」という活動が始まりました。

    そして、翌年(2011年)、
    「これは合宿でやるしかないんじゃない?」ということになり、

    「河村甚さんという方がいるからぜひ来てもらいたい」と言って企画したのが、
    前述の修善寺の合宿でした。

    じん
    芝生で火を焚いたり、いろいろやりましたね。

    くに
    部屋の中あり、屋外もあり。
    ブラインドウォークもやりましたよね。

    じん
    盛り沢山でしたね。

    チームち~む合宿以降、一緒にプロジェクトはやってないね。

    くに
    プロジェクトはありませんが、チームビルディングジャパン(TBJ)が開いている
    “チームビルディング・カフェ”に通わせてもらったり、一緒に飲みに行ったり・・・
    って感じですね。

    じん
    くにはFAJで運営とか企画チームのチームビルディングを、リアルに頑張ってるよね。

    まずは自己紹介をお願いできますか。

    くに
    はい。先ほど話題にあがった「チームち~む」にもつながるのですが、
    FAJに入会した頃は、ベンチャー企業の情報システム部門でプロジェクトマネジメント的な仕事をしていました。

    じん
    うんうん。

    くに
    その前に働いていた会社のボスがその会社に転職して、情報システム統括の役員になり、
    IT投資プロジェクトが幾つか立ち上がり、そのマネジメントを補佐する役割で、私も呼ばれて転職したんです。それで、彼の下でPMOとしてプロジェクトのサポートをするようになったのですが、そのシステム要件を検討する話し合いがあまり建設的でなかったんです。

    じん
    話し合いが建設的でない、というのは?

    くに
    例えば、「プロジェクトチームではこんな仕様でシステムを考えています」と副社長へ提案を持っていくんです。副社長って、営業プロセスを変えるためにシステム作りたいオーナー的立場の方。

    すると、「こんなんじゃないんだよ、俺が考えてるのは」って感じで、
    すごい時間かけて考えた提案がバンッとひっくり返されてしまう。

    ひっくり返されことを持ち帰って、再びメンバーで話し合う、ということを繰り返す。

    それを繰り返すうちに、メンバーが、こう言い出すわけです。
    「最初から、副社長に考えてもらったらいいじゃないですか」

    「考えてアイデアを持って行ってもひっくり返されるんだから、
    僕たち考えてもしょうがないでしょ」
    というマインドになっていって・・・。
    チームに覇気がない状態になってしまったんです。

    じん
    なるほど。あるよね。

    くに
    プロジェクトマネージャーの勉強もして試行錯誤していたんですけど
    こういう時にどうしたらよいのか分からなくて
    それでもこの状態をどうにかするために何か探さなきゃと思って、
    コーチングとか、アクションラーニングとか、NLP等、
    コミュニケーション系を手当たり次第学んでみたりしました。

    学ぶ中で、なんというか、テクニカルなことよりも、
    人と人とのつながりとか、チームの活性化が大事なのではないか
    と考えるようになりました。

    じん
    コミュニケーションや関係性の問題で、うまくいっていない、と。

    くに
    様々な書籍を読む中で、「支援型リーダーシップ」を知りました。

    そして、ボスに向かって、
    「これからの時代のリーダーシップは支援型」
    「わたしたちはこうならねばならない」
    と進言したんです。

    けれど、結果としては、(その時は)全然伝わりませんでした。
    僕にはできない、とポイッとされちゃった。

    今考えると、私の伝え方も悪かったんです。
    本見て作っただけの提案書持って行って「こうしなくてはいけないんです!」って
    考えを押しつけた感じになってしまっていたかもしれません。

    その時のボスには伝わりませんでしたが、
    とにかく自分で勉強しないと、と思ってファシリテーションを学び始めました。
    FAJに入会したのも、それがきっかけです。

    「チームを何とかしたい」から始まって、
    「ファシリテーションというものが良いらしい・・・」
    「リーダーシップの違うあり方があるらしい・・・」
    ○○らしい、というところから手探りで始めました。

    じん
    それで、いろいろ学んだ結果、どうだった?
    その環境って変わった?

    くに
    うーん、正直に言うと、
    目指した素晴らしい状態には、行き届かなかったかな。

    メンバーとの関係性は、私自身は良くなりました。
    でも、ボスのその上の経営層は打破できませんでした。

    じん
    階層構造があるとして、
    自分より下のレイヤーは自分の範疇でなんとかなるけど、
    自分より上のレイヤーについてはうまくいかなかった、ということだね。

    くに
    自分とボスとの関係性は決して悪くありませんでした。
    でも、ボスはボスなりのやり方でマネジメントしているし、
    私が「これからはこうなんです」と進言したところで、
    分からないものはボスも受け取れない。
    その時は、打破できませんでした。

    じん
    なるほどね~。

    くに
    でも、この話には続きがあるんです。

    その翌年、ボスが海外転勤になりました。

    私もその会社での役割を終えて、色々巡り巡って独立して
    今の仕事をするようになったのですが
    去年ぐらいかな、とても久しぶりにボスと話す機会を得たんです。

    海外での仕事をとても楽しんでいるようでしたし、
    何より、部下との関わり方への考えがすごく変わったなぁ、って感じました。

    なんていうか、あの時私が言っていた“これからのリーダー”を、
    今、海外でボスがやっていたんですよ。

    じん
    へぇ~!

    くに
    それは、研修等で学んだとかそういうことでは全くなくて、
    実体験から学ぶうちに、自然とそうなったみたいです。

    じん
    すごいね~。
    そうせざるを得なくなったってことだね。

    くに
    時代が変わってきたし、ましてや海外ですから、
    日本人だけでなくいろんな国の人と一緒に働かなくてはならない。
    自分が変わらなくてはならなくなったのだと思います。

    周りが多様であれば、必然的に柔軟になっていかざるを得なかったみたい。
    その方が自由になるから、楽。って言ってました。

    彼とは違う道を、10年ぐらい前に分かれてそれぞれ歩んできましたが、
    チームに対してリーダーはいかに在るべきか、ということについて、
    今は彼との間に共感できるものを感じます。

    彼が実体験としてやっているということを聞くことができて、嬉しかったです。

    じん
    すごい! ちゃんとつながってる!
    今だったら、10年前の話が通じるかもしれないね。今なら同じ言葉で喋れる、みたいな。

    くに
    そうですね。そもそもボスと連絡をとったのは、
    去年「フォロワーシップ」というテーマで研修をすることになったのがきっかけでした。

    わたしがフォローしていたリーダーって誰かな・・・と考えたときに、
    最初に頭に浮かんだのが、そのボスでした。

    「研修をするにあたって、リーダーから見て私というフォロワーが
    どう見えていたのかを聞かせてほしい」とお願いしたんです。

    今は海外とも無料通話で話せるので便利ですね。
    「自分ってどうでしたか」と尋ね、いろいろ話すことができました。

    その時に言ってたのですが、私はボスにとっての鏡で、言ってることはわかるけど、プロジェクトが失敗することへの恐れから私の話を受け取れなかったらしいです。

    あぁ、分かってなかったわけじゃなかったんだ・・って。

    何より、今、彼がどんなことをやっているのか、どんな働き方をしているのか、
    聞くこともできて、面白かったし、ご縁を感じました。


    じん
    いい再会でしたね。

    くに
    細く長くつながっている感じですね。

    あの時のプロジェクトで会社の収益モデルが転換できたんだよ、とか
    今でも社内用語に残っているんだよ、なんてことも教えてもらったり、
    ボスの中にもこんな風に残っているよ、ということを聞けたことが、
    すごく嬉しかったです。

    じん
    へぇ~。いいですね。

     

    チームを探求する「チームち~む」

    じん
    僕は最近全く参加できていないのですが、
    その後「チームち~む」の活動はどうですか?

    くに
    やってますよ。
    12月にもまた合宿をする予定です。

    じん
    素晴らしい。ちゃんと続いてるね。

    くに
    活動の濃淡や、メンバーの入れ替わりは少しありますけど、続いてます。

    次のテーマは、「ミドルアップダウン」。

    下は何とかなるけど、上は難しかった、という話を
    先ほど話にもありましたよね。

    今“ミドル”と呼ばれる人たちが、
    下もだけど、上も巻き込んでどうにかしなくてはならないと思うんです。

    「ミドルアップダウン」というキーワードで合宿をしようと企画をしています。

    “ミドル”が上と下とのコミュニケーションを学ぶために、
    どのようなワークをしたら効果的か・・・すごく難しくて悩んでるところです。
    甚さん助けてください(笑)

    じん
    はい!(笑)

  • 第92回『組織として学び、進化し続けるということ』

    チームビルディングの話をしよう
    河村甚の『 チームビルディングの話をしよう 』。
    今号は、対談と対談の間にお届けしている河村甚のコラムです。
     
    チームビルディングでより良い組織を育てるために大切にしている要素は3種類に分類できます。

    ●組織を一つにするもの
    ●ベースとなる組織文化
    ●組織として学び、進化し続けるための行動

    の3つです。
     
    今回は「組織として学び、進化し続けるための行動」について
    掘り下げて考えてみましょう。

     

     

    組織として学び、進化し続けるためには、以下の4種類の行動が必要になります。

    1. 混ざり合い
    2. 失敗や異色な発想を受け入れる
    3. 行動量、コミュニケーション量
    4. リフレクション


    これにより、組織として学び、進化し続けることができます。

    では、一つずつ見ていきましょう。

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  • 第91回『コミュニケーションデザインの研究と実践(8)AIはファシリテーションできるか?』

    チームビルディングの話をしよう
    2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。
    今回からは大塚裕子(ひろねー)さんをお招きして対談をお届けします。
     
    大塚さんは現在、社会福祉法人喜慈会
    子中保育園で副園長をされています。
    http://konakahoikuen.com/
     
    研究者の視点を持って保育園運営をされる大塚さん。
    「コミュニケーションデザインの研究と実践」をテーマに、
    複数回にわたってお話を伺っていきます。
    ——————————————————————————-
    目次

     

    河村 甚(写真右、以下じん)
    フィードバック、難しいよね。

    大塚 裕子さん(写真左、以下ひろねー)
    ほんとに。
    フィードバックは、俯瞰ができるという効果に興味があります。

    ベテランファシリテーターの話し合いを分析したとき、話し合いをしてくれたファシリテーターのみなさんがビデオを見て「こんなことが起こっている」と繰り返し振り返りをしていました。

    自分の話している最中をビデオで見ることは、効果的なフィードバックになると思うんです。手が加えられていないビデオについて、受け手がそれぞれに自分の見たいところ、フォーカスしたいところを見る。それぞれが見たいことを見て、そこから気づく。「記録の力」って、すごくあるなって思っています。

    研究のいいところって、記録を大切にするところだと思う。事実を事実として蓄積するっていうことです。

    じん
    「事実を事実として蓄積する」。

    ひろねー
    どんな分野にも言えることかな。

    行為や活動をありのままに記録して、データとして収集する。記録データを数値化する。なるべく解釈が排除されるように、分析して意味づけすることを頑張るというのは、研究以外の組織運営にも入っていくといいなぁって思ってます。

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  • 第90回『コミュニケーションデザインの研究と実践(7)先生が間違えると生徒は学べる!?』

    チームビルディングの話をしよう
    2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。
    今回からは大塚裕子(ひろねー)さんをお招きして対談をお届けします。
     
    大塚さんは現在、社会福祉法人喜慈会
    子中保育園で副園長をされています。
    http://konakahoikuen.com/
     
    研究者の視点を持って保育園運営をされる大塚さん。
    「コミュニケーションデザインの研究と実践」をテーマに、
    複数回にわたってお話を伺っていきます。
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    目次

     

     

    河村 甚(写真右、以下じん)
    前回の対談で、ある考えをレクチャー形式で伝えると、
    それが正解だと思われたり、依存が起こったりするという話題になりました。

    でも、ひろねーのように、普段から「やっちゃった、ごめーん」っていうスタンスでいると、「この人常に正解じゃないんだ」ということが伝わるね。

    大塚 裕子さん(写真左、以下ひろねー)
    私は大学の授業中にも「あー、ごめんごめん、間違えた!」って言うことがありますね。「この前こう言いましたけど、ちょっと自信がなくてもう一回調べてみたら~~でした」とか。学生も「またぁ」みたいな感じです(笑)

    「先生たちが言うことを鵜呑みにするな」と常々言っていたのですが、接点の多かった学生ほど、それが感覚的に伝わっていた気がします。先生から言われていることを神妙に、受動的に聞くのではなくて、「先生、また間違えるかもな」と(笑)

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  • 第89回『コミュニケーションデザインの研究と実践(6)“教える”と“学べなく”なる?』

    チームビルディングの話をしよう
    2015年4月から始まった連載コラム「チームビルディングの話をしよう」では、代表河村がチームビルディングを切り口にさまざまなテーマでいろいろな人と話し合った様子をお届けしています。
    今回からは大塚裕子(ひろねー)さんをお招きして対談をお届けします。
     
    大塚さんは現在、社会福祉法人喜慈会
    子中保育園で副園長をされています。
    http://konakahoikuen.com/
     
    研究者の視点を持って保育園運営をされる大塚さん。
    「コミュニケーションデザインの研究と実践」をテーマに、
    複数回にわたってお話を伺っていきます。
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    目次

     

     

    河村 甚(写真、以下じん)
    チームビルディングジャパンの研修は、一つの正解を教え込ませる研修ではありません。
    とはいえ、「これだけは伝えたい」というメッセージはあります。

    これまで、レクチャーをして教えるということは通常やらないできたのですが、
    最近、やはり言葉でも伝えないとダメだなと思うようになって…
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